12話 ページ13
「それより!ほっけー、A!音源って持ってないの?」
そういわれて音源も持っている北斗はスバルに曲を渡した。
「これすっごくいい曲じゃん!きらきらしてて俺達にぴったりだよ!ありがとう!ほっけー!A!」
そういいながらスバルはAと北斗の腕をぶんぶんと振りだした。
「あ〜この曲で早くライブしたいな〜!みんなで思う存分躍りた〜い!」
「俺達はこれまでやれるだけのことや全部やってきた」
「後は努力の成果を舞台で披露するだけだ!」
「血と汗と涙を流してきたんだ。絶対にそれを無駄にしないよ!」
4人の張り切っている様子にAとあんずも嬉しそうに引っ張られて、2人で見つめあい笑っていた
その後北斗に漫才をお願いしたが、拒否する方法が、北斗はボケになっていた。
すると屋上の扉が開いた。そこには零がいた
「決戦間近じゃというのに賑やかじゃのう」
『零さん!』
「どうしてここにいるのか…という疑問はあるが先に練習室を貸してくれたことに関して礼を言おう」
そういうと零は少し夜空の月を見上げながら自信の過去を語った
「これは吾輩の罪滅ぼしでもある。少し昔話をしようかのう。吾輩が三奇人ではなく五奇人と呼ばれていた頃の話じゃ
五奇人は悪の権化のようであった。気ままに遊び回り夢ノ咲学院を無秩序と背徳の坩堝へと変事させたのじゃ
そんな我らを征伐したのが生徒会じゃ。横暴に惑う生徒たちの救世主だったのじゃ
そして夢ノ咲学院は鉄の風紀で戒められ平和を取り戻した。その一方で息苦しい学舎…
これもアイドルという輝かしい立場に胡坐をかき好き放題に振る舞っていた愚かな吾輩らのせいなのじゃ。
けれどこれだけは信じてほしい。吾輩は決して生徒会を憎んでいるわけではない
これはケジメじゃ。同時にお主らが変革し形成する新たな夢ノ咲学院が見たいという年寄りの好奇心じゃ
どうか長らく停止していた時計の針を進めておくれ。歌声と演奏に乗せてお主らの夢を聞かせておくれ
どうか長らく停止していた時計の針を進めておくれ」
「はい!」
ぜんいんが零の言葉に力を受けたのか、その後の練習に気合いをいれようとまた話し始めた。
その瞬間と同時にAは屋上からでていった零を追いかけに行った
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作者名:reichan | 作者ホームページ:http://kurakura.raraya
作成日時:2020年12月26日 18時