1話 ページ2
『……………あれは』
音楽科の生徒でありプロデュース科のテスターの1人である少女が空き教室から外を見ていた。
『プロデュース科の……あんな女の子が。この学院に』
どこか羨ましそうに辛そうに如月Aは窓を触りながら見ていた。
「おんなじ道に進んでほしくない…という顔じゃな」
『零さん…なんでこの空き教室にいること知ってるんですか』
「我輩は何でも知っとる…せっかく同じ女子生徒じゃ話しかけてみてはどうじゃ?」
『…いいですよ私は…授業あるんで失礼します。あ、あと部屋の紙まとめたんでお願いします』
「人使いがあらいのぉ、今日は授業出るんじゃな…」
そういって少女は先輩である朔間零に使い捨ての紙を束にまとめて渡し、1階の2年B組の教室へ向かった。
教室に向かっている途中、女子生徒を見かけてはいたが声はかけずにB組に向かった。
来て早々机に座り、そのまま寝ようとし始めたが教科書で頭をたたかれた。
『いてっ…なによ。寝かせてよ…真緒』
「寝かせてよ…じょないだろ。って凛月も起きろって!!お前らは…」
「ま〜くん。今日は日差しが気持ちよくあたってるから最高なんだよ〜」
『そうだよ、いいよね〜』
「よくないに決まってるだろ!!
「『え〜〜』」
机に寝ころべずに、Aは1年から同じクラスで仲のいい衣更真緒に起こされ
真緒の幼馴染である先ほど会った朔間零の弟、朔間凛月と一緒に寝れずにただをこねていた。
なんとか2人は起こされて、授業を起きながら受けることを決めた。
昼休みになり、Aは少しきになっていた場所に足を踏み入れた。
『龍王戦か…紅郎さんとわんこか』
Aは東校舎裏で行われるドリフェスの龍王戦を見ていた。
「おい、貴様何をしている」
『んげっ…敬人さん』
「うわー!!Aさんー!」
『桃君…。いちゃだめですか?ここに…出歩くくらい自由でしょ』
「…ここにいる暇があれば曲を提出しろ」
『いやですよ』
「お、おいA。副会長も落ち着いてくださいって」
『仕事があるんでしょ、ほらほら私に構っている暇なんかないでしょ〜』
「…もういい」
副会長の蓮巳敬人と生徒会役員の姫宮桃李はAとすれ違いになりながら龍王戦へと向かった。
真緒は生徒会に所属しているため、Aの態度には冷や汗をかいていた。
「お前な…」
『あの転校生と真緒のチームメイトが龍王戦にいるよ』
「え!?」
そういって真緒はダッシュでむかった
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作者名:reichan | 作者ホームページ:http://kurakura.raraya
作成日時:2020年12月26日 18時