奏でさせるそれが作曲家【あんスタ】 (ページ18)

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17話ページ18

『書類を届けに来たんですけど、帰った方がいいのかなこれ』

「A、あんずが届けに来るんじゃなかったのか？」

『あ、うん。そうかもしれないけどあんずにはみんなの方にいてもらったよ

あの子が初めてプロデュースしたアイドルだもん、その方がいいでしょ』

AはS1が終わった後、真緒に遅れて生徒会に書類を送りに来ていた。

「わー！Aさんだ！どうしてここにいるの！？」

『言ったでしょただの書類届けに来ただけだって』

「A、いくらあなたのその性格とはいえ坊ちゃまにそのいい草はしないで頂きたい」

『後輩に対する態度としては何も文句ないでしょ』

「ま、まぁ！Aさんよかったらお茶を飲んでいかない？弓弦のお茶美味しいし」

『いや、帰るよ私は…というわけで敬人さん。ほい書類』

Aはそういいながら敬人に軽々とS1の書類を渡していた態度に最初は怒りかけたが

性格上直しても無理だと分かっているため何も言わずにハンコを押した。

「衣更、A。次は負けんぞ絶対に。それだけ肝に銘じておけ」

「芸能界に次はありませんよ」

生徒会室の扉が開いておりそこには教師の椚章臣が立っていた。

『あきやん先生…そういえば顧問でしたね』

「口の利き方を考えろ…A」

「あなたは黙っていてください如月さん。君には失望しましたよ蓮巳君」

「なんですかこの体たらくは」

「返す言葉もありません」

「失敗しても謝れば許される。どれだけ転んで泥にまみれても新しいおべべを着せられてまた歩いて行けるよかったですね蓮巳君、次がある子供で」

『そんな言い方はないんじゃないんですか』

「事実を言ったまでです、あなたも似たようなものでしょう…そもそも謝るということを考えなさそうですが」

そういって椚先生は静かに生徒会室の窓を閉めて歩いて行った

『…気分悪いから私帰る』

そういってAも嫌な顔をして勢いよく扉を開け閉めして廊下へ向かった

「感じ悪いなー！顧問だからって生意気ー！…そりゃあAさんも期限悪くなるよ」

「やめろ姫宮。この汚名を返上するには勝つしかない…俺には完璧に清潔な夢ノ咲学院を維持する使命がある。会長が戻るまでの」

この時間の夜は勝利の夜ではあるがトリックスターに脅威となる人物が現れる時間でもある

Aが1人で廊下を歩いていると窓から桜の木の下に真緒を除いたトリックスターとあんずがいるのが見えて声をかけに行った