３４（jeonghan） ページ12
サラ先輩が俺たちを睨んでいる。
スンチョルは完全にびびってドア付近から動けないでいる。スンチョルと俺、それからジスとジフンだけが現状を把握していて、部屋に入りたいのに入れない弟たちは後ろのほうで文句を言っている。
「あの、」
「は、はい！」
ドアのあたりから動かない俺たちを不思議に思ったのか、サラ先輩が声をかけてきた。スンチョルはびびりすぎて声が裏返っている。後ろでジフンが噴き出すのがわかった。目の前のサラ先輩も何故かオロオロし始めて、なんだかおかしなことになってきた。
「ジョンハナ。僕、今ちょっと楽しい」
「お前ほんと鬼かよ」
ニヤつく口元を隠しもせず、ジスがこっそり耳打ちしてくる。目の前には怖気づいている我が統括リーダー様と、露骨に慌てふためく話題のミステリアスアイドル。
「あの人があんな風に慌ててるの、絶対レアだと思うんだよね」
紳士の皮を被った鬼が、心底楽しそうに横で小さく笑うのがわかった。
「あの、今ほかのメンバーいなくて、えっとSEVENTEENさんですよね？」
「は、はい！そうです！」
年長組のただならぬ空気を感じてか、後ろの弟たちが静かになる。
「あの、じゃあ、その...スングァンかミンギュはいますか？」
不安そうにサラ先輩はそう言った。驚いた、ほんとに仲良いんだ。静かな空間でサラ先輩の声が聞こえたのか、後ろが再びザワザワし始める。
「はいヌナ！ヌナ今呼んだ！？僕のこと呼んだよね！？」
俺たちをグイッと押しのけてスングァンとミンギュが姿を現す。
「ヌナ〜！」
「Aヌナ久しぶり！あれ、ヒョンたちほんとずっと何してるの？俺ら入れないからもっと中入って」
サラ先輩に駆け寄るスングァンをぼーっと見ていたらミンギュにグイグイと押される。後ろで待機中だったほかの弟たちがぞろぞろと入ってきた。
「ヒョンたち何してたの？」
「いや、サラ先輩がなんていうか、怖くて...」
「え？怖い？...あぁ、あれ多分何も見えてないんだと思うよ。あれっ、コンタクト付けてないのかな？」
ミンギュが至って当たり前みたいにそう言うのと、サラ先輩が自身のメガネの場所をスングァンに聞くのはほぼ同時だった。
「もうヌナ、なんでコンタクト外す前にメガネ探さないの！？」
「ご、ごめん忘れてて...」
そのあとも続くスングァンの小言にオロオロとするサラ先輩を見て、隣のジスがくすくすと笑うのがわかった。ジフンはまだ後ろで肩を震わせている。
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けーぽらぶ(プロフ) - 夜明けのパンセ楽しく読ませてもらっています!!更新頑張ってください!!ｵﾁがジェヒョンだととっても嬉しいです(←私事 (2018年5月13日 10時) (
レス) id: 9254041074 (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - momoさん» ペンだなんて…！嬉しいお言葉ありがとうございます；；このごろ時間ができたのでできる限り更新しようと思いこんな感じになっています(笑) パンセ３もまたよろしくお願いします(^^) (2017年9月5日 21時) (レス) id: 73e1005785 (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - サミさん» コメントありがとうございます！やっとここまで追いつきました(笑)もう少しNCTも出せるようにしたいです… (2017年9月5日 21時) (レス) id: 73e1005785 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - この頃たくさん更新が続いていて、朔さんペン＋夜明けのパンセペンとしてはとても嬉しいです…！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) 更新頑張ってください！！また１から読み直してニヤニヤして来ます！笑 (2017年9月5日 14時) (レス) id: 24b0e028a7 (このIDを非表示/違反報告)
サミ(プロフ) - 最近更新多くて嬉しいです！NCTデビュー！他メンバーも出てくるの期待します！ (2017年9月5日 1時) (レス) id: cb3d8806c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔
| 作成日時：2017年3月5日 1時
