３５（jeonghan） ページ13
挨拶回りに来たはずなのに、俺たちはどうやら挨拶をするタイミングを逃してしまったらしい。いや、俺たちではなく正確にはスンチョルが、なのだが。
「はい、これでしょ？ヌナのメガネ」
「あ〜ほんとありがとう、さすがウリエギ」
ごく自然に、さも当たり前みたいな感じでスングァンの髪を撫でるサラ先輩を見て、横のジスがワーオなんて言いながら目を輝かせている。どこからか「ブ・スングァンあとで覚えとけよ...」という小さく低い声が聞こえた。落ち着けよハンソル。
「ヌナのこの姿、高校のころ思い出すね！」
サラ先輩を見て、ミンギュが懐かしそうにそう言った。Chocolate先輩の今回のアルバムは青春がコンセプトらしい(スングァンが何度もそう言っていたのを聞いた)。そのコンセプトに合わせて、衣装は制服だった。
「ほんと早く会いたかったよAヌナ〜ハグしていい？」
「だめ」
「本物のAヌナだー！！」
そう言いながらミンギュがサラ先輩の肩に手を置いて嬉しそうに飛び跳ねていた。ミンギュが跳ねるたびにグラグラと揺らされているサラ先輩を、スンチョルが真っ青な顔で見つめている。そんなに気にしなくても良さそうなのに、というのは黙っておこう。なんだかんだで俺もジスと同じくこの状況を楽しんでいるらしい。
「あの、スンチョルさん、あ、えっとエスクプスさん？」
「あ、はい...え？」
「今オンニたちいないんです。挨拶回りですよね？私一人だけですみません。それで、」
「あのそうじゃなくて、どうして俺の名前...」
「みなさんの名前はきちんと覚えてますよ。だって私の友達のグループですもん。覚えてないなんて失礼じゃないですか」
素直に嬉しいと思った。聞けば俺たちのデビュー前の放送も、SEVENTEENプロジェクトも全部見てくれたらしい。メディアでは冷たい人のように書かれたり映されることが多いけれど、本当のこの人はすごく優しいんじゃないか？さっきまで真っ青な顔をしていたスンチョルも、感動したような顔をしている。
「ヌナ、ほんとにハグしちゃだめ？」
「だめだってば」
あ、笑ってる。泣きまねをするミンギュを見て小さく笑うサラ先輩を見て、なんだか不思議な気分になった。サラ先輩ってあんな風に笑うんだ。
「カムバックおめでとうございます」
「デビューおめでとうございます」
お互いにそう言って握手するサラ先輩とスンチョルを見て、なんだか長い付き合いになりそうなそんな気がした。
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けーぽらぶ(プロフ) - 夜明けのパンセ楽しく読ませてもらっています!!更新頑張ってください!!ｵﾁがジェヒョンだととっても嬉しいです(←私事 (2018年5月13日 10時) (
レス) id: 9254041074 (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - momoさん» ペンだなんて…！嬉しいお言葉ありがとうございます；；このごろ時間ができたのでできる限り更新しようと思いこんな感じになっています(笑) パンセ３もまたよろしくお願いします(^^) (2017年9月5日 21時) (レス) id: 73e1005785 (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - サミさん» コメントありがとうございます！やっとここまで追いつきました(笑)もう少しNCTも出せるようにしたいです… (2017年9月5日 21時) (レス) id: 73e1005785 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - この頃たくさん更新が続いていて、朔さんペン＋夜明けのパンセペンとしてはとても嬉しいです…！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) 更新頑張ってください！！また１から読み直してニヤニヤして来ます！笑 (2017年9月5日 14時) (レス) id: 24b0e028a7 (このIDを非表示/違反報告)
サミ(プロフ) - 最近更新多くて嬉しいです！NCTデビュー！他メンバーも出てくるの期待します！ (2017年9月5日 1時) (レス) id: cb3d8806c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔
| 作成日時：2017年3月5日 1時
