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No side
「っ…クソ、仕方ないな……」
「がはっ、ごほ、ごほ…！」
「総悟！」
「大丈夫か⁉沖田殿！」
「大丈夫、でィ…それより…」
首元を抑え苦しそうにしながらも沖田は奴に視線を向ける。
そこには頭を押さえ、まるで頭痛にでも耐えているような表情をするその者。
先程までの余裕の笑みは消え失せ、額には汗が滲んでいた。
「………はっ、まぁいい。どれだけ抵抗した所で、お前が自由になるなどあり得ない事だ。せいぜいまた訪れる��時��まで楽しむがよい」
そう言い終えた後、糸の切れた人形のようにカクンと崩れ落ちるAの体。
咄嗟に銀時が支え名前を呼ぶと、ゆっくり瞼が開かれる。
そして慌てて離れた彼女は、酷く怯えた表情をしていた。
「＿＿＿＿＿ｯごめん、なさ…‼私…‼」
「落ち着けA‼大丈夫だから、な？」
「ゃ……、ごめ、なさ…っ」
「A、落ち着け」
「A...？」
どれだけ彼等が名前を呼んでも、近付こうとしても首を振り震えるA。
ただひたすら出るのは謝罪の言葉。
初めて見る取り乱した様子に、銀時達も動揺を隠し切れない。
そんな中動いた者が一人。
今度は遠慮なくその腕を掴むと引き寄せ、思い切り抱きしめる。
細く華奢な体が折れそうなぐらい、強く、強く。
「＿＿＿＿＿大丈夫でさァ」
「そ、ご…く、び、ごめんなさ、い…っ」
「もういいですから。こうやってアンタを抱きしめさせてくれただけでお釣りがきやす」
「そ、んな…の……っ」
「じゃあキスさせてくれやすかィ？それでチャラっつー事で…」
「ん⁉」
「………高杉テメェ…」
「させるかよ。まずは俺が落ち着かせてやらァ」
「ん…っ、ふ、ぁ…！」
「またお前は…！待てが出来ないのかとあれほど言っているだろう！」
「はーなーれーろォォォオオォ!!!」
「シンスケとおさむらいさん殺しちゃうぞ？」
「何で俺も入ってんでィ」
「さり気なく俺達に見せつけようとしただろーが。ニヤッてしたの見逃さなかったからな」
「………チッ」
舌打ちをこぼす沖田。
時間も関係なく色々な怒号が響き渡るが全員の心は先程とはまるで違い、穏やかなものになっていた。
.
他の誰でもない、Aが、ここにいると＿＿＿＿
たったそれだけの事実が、彼等を安心させる。
.
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かっぱの子(プロフ) - リンゴさん» ありがとうございます！作者も出来れば全員の落ちが書きたい…！とは思うんですが(^^;全員分作れるよう頑張りますね！！ (2018年3月27日 21時) (
レス) id: 28c80c45d6 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ - めっちゃ面白いです！はまりました！ときどきピンクがあるのがまたいい！沖田最高です！できれば全員の落ちがみたい･･･です！ (2018年3月19日 20時) (レス) id: 493df71fa5 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - こあらさん» ありがとうございます！！^ ^もう既に大分話数くっちゃってますね…wこれからもっともっと急展開になっていくのでお楽しみ下さい！！ (2018年3月16日 11時) (レス) id: 56c25e8926 (このIDを非表示/違反報告)
こあら(プロフ) - やったー！一番だー！新作出したと聞いたので急いで飛んできました！！いやー今回もとても楽しみです！ー相変わらず大好きです！ほかの作品もずっと応援しています！これからも更新頑張ってください！もう一度言います！大好きです！長文失礼しました！ (2018年3月11日 23時) (レス) id: 1bc18c067e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かっぱの子
| 作成日時：2018年3月11日 20時
