ここにいる【銀魂】第9章

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side桂









「「……ｳ-ﾝ...」」







こて、こて？と雑貨屋に並ぶたくさんの商品を見て首を傾げる俺達。



朝柳生家に殴り込み(頼み)に行き、高速土下座を繰り出して九兵衛殿が同行を許可してくれた。



…だが。








「すまない桂…僕も女の子の好みはさっぱり分からないんだ…」



「そ、そうか…」








ショーン…と沈む九兵衛殿。



普段から男の格好をしていた、男として生きてきた彼女はこういうのは全く分からないそうで申し訳なさそうに眉を下げる。


ならばと思い何故か付いてきた九兵衛殿の側近らしき者に伺えばフリッフリのフリルが付いたものばかりを持ってきて即却下した。




Aはそういうのは持たないと流石に分かる。







「Aちゃんにチョコ、貰えたんだな。やっぱり嬉しかったか？」



「…嬉しいという言葉だけでは足りんな。あの時は例えようがない程幸せだった」



「…そうか」








緩みまくっている俺の頰を見て、ふ、と微笑む九兵衛殿。


側近の者がその顔を見て発狂していたが彼女に一蹴され雑貨屋から退場した。







「…なら、その幸せな気持ちを彼女に返さなきゃな。分からないなりにも、出来る限り協力する」



「ありがとう」



「これなんかどうだ？」









そう言って九兵衛殿が手に取ったのは…









うにょんうにょんうにょん…








ゲテモノみたいな生物が飛び出すびっくり箱だった。





さすがは同士。



天然さは今日も絶好調だ。









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