ここにいる【銀魂】第9章

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side貴方







朧と二人で町を歩く。


あまり昼間…というか太陽の出てる時に町を歩く事がないと言う彼は町並みを興味深そうに眺めていた。


そんな時、前方に知った後ろ姿が二つ見えた。





あれは…妙ちゃんと銀時？



楽しそうに話しながらアクセサリーショップに入っていく二人。


その後も妙ちゃんが何か言う度顔を赤らめる銀時を見て、え、と驚く。







「(わー！二人いつの間にそんな関係に…！アクセサリーって事はホワイトデーのお返しかな？あれ、でもホワイトデーって明日じゃ…)」






日付間違えたっけ、と携帯を見るけどやっぱり今日は1日前の13日。



あれかな、明日どうしても用事があって渡せないとか。


それか銀時だから単純に日付間違えたか。




ふふっ、と笑いながら彼等を見守る。







「……あれは…」



「銀時と妙ちゃんだね。デート中みたい」



「…いいのか？」



「？何が？」



「……何でもない」



「？」







疑問符を浮かべる私に朧はどこか嬉しそうな顔をして顔を背ける。



…それにしても銀時やるね。



お返しに直接女の子連れて好きなもの買ってあげるとか。




妙ちゃんも楽しそうに笑ってて私までつられてしまう。



今度会ったらおめでとうって言わなきゃ。





いつからそんな関係になったのか知らなかったけど、何か二人が喜んでくれるお祝いしたいな。



そんな事を考えながら静かにその場を離れ、再び歩き出す私達。


すると今度は呉服屋の前でぎゃあぎゃあ騒ぐ声が聞こえてきた。







「あ、神楽と総悟だ」



「……知り合いか？」



「うん」



「…話してきてもいいぞ」



「ふふ、んーん。こっちもいい雰囲気みたいだし、お邪魔しちゃ悪いよ」



「………」









総悟も、ホワイトデーのお返しかな？



顔赤らめてるのが可愛い。



それを見てため息を吐く神楽は相当だと思うけど。



総悟、意外と尻に敷かれるタイプなのかな？






遠目で眺めながらその前も通り過ぎる。



次に見つけたのは、何とも意外なコンビだった。








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