ここにいる【銀魂】第9章

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side銀時







最悪だろこいつ。



咄嗟に人が隠したモン全部ぶち撒けやがった。



楽しそうに俺を見ながら笑うこいつを叩き斬りてぇ。




恐る恐るAの顔を見ると、背筋に電流が走った。








「…………あ、そ、その…。っもう銀時、そういう相手いるなら言ってよ…。後盗みは駄目だよ絶対」








ぽ...と僅かに赤くなった頰でそんな事を言うA。



色々勘違いしてんのは置いといて、控えめに恥らってる姿がかんなり可愛い。



もう今すぐそこのトイレ連れ込みたいぐらい。





「じゃあ邪魔しちゃ悪いし行くね」と立ち去ろうとしたAを今度は俺が止める。



誤解解かねぇとだし、まだデート終わらせるかよぶぁーか。







「………いねぇよそんな相手。ただ今後の為にだな…」



「こ、今後…？」



「＿＿＿＿ｯい、いいからお前は気にすんな！買い物終わったのか⁉」



「え？う、うん…」



「ならさっさと会計済まして行くぞ！」



「へ？え、ぁ、ちょ…銀時⁉」



「おーおーお前のそんな顔初めて見たぜ」



「うっせ。悪いかよ」



「いーや？全力で傍観してやろうと思って」



「悪趣味だなお前。言っとくけどAの可愛い顔見ていいの銀さんだけだから」









他の野郎になんか見せるかよ、と吐き捨てて会計を終えた彼女の手を引っ張りコンビニから出て行く。




終始ニヤニヤしてた奴にすげぇ腹立つが、言い返せねぇ程ゾッコンになってるのは事実だからな。




さっきの気まずさを忘れさせるように俺はとりあえず色々話題を振っていく。






その後のデートは甘さは無くなったものの、久しぶり彼女を1日独占できる幸せな時間となった。









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