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side貴方
「高杉?そいつは…!」
「…?」
「今の坂本の声ッスよね?何かあったッスか?」
「…様子がおかしかったな」
また子ちゃんのお部屋に再び集まっていた私達は廊下から聞こえた辰馬の声に顔を見合わせ、静かに立ち上がり扉をそっと開いて様子を伺う。
辰馬と晋助が話してる後ろに立っている人達に目がいったと同時に癖っ毛の彼と偶然目が合い声を出してしまった。
「朧と松陽…?」
「!……チッ」
「舌打ちばかりはいけませんよ晋助。お久しぶりですAさん」
「………」
「久しぶり…!珍しいね?」
「晋助の所に貴方がいると聞いたものですから」
地球に行ったけど留守だったのでと言った松陽にごめんねと謝る。
何かあったと聞けば静かに首を振り、会いたかっただけですと微笑んだ彼に嬉しくて胸がいっぱいになった。
「…俺に話があって来たんだろ、さっさと行くぞ」
「ふふ、それもありました」
「あれ、朧は…?」
「俺は付き添いだ」
「じゃあ向こうで一緒に話そう?」
「…っ、ああ」
「A、向こうの客間を使え。茶は拙者が持ってこよう」
「ありがとう万斉、でも私も一緒に準備するから…」
給仕室に向かおうとした万斉についていこうとすると制するように首を振った。
朧とまた子ちゃん達を残しておく方が危険だと。
確かにまた子ちゃんは彼等を見た途端表情を変え、いつでも取り出せるようにホルスターに手をかけていた。
朧もそんなまた子ちゃんや辰馬、陸奥にも警戒の色を見せている。
詳しい事情は知らないけどその緊迫した雰囲気に頷いた私はお礼を言い先に客間へと向かう。
お茶を持ち戻ってきた万斉は思いもしなかっただろう。
たった数分で、この緊迫のきの字も無くなってしまった事に。
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李由華 - 更新頑張ってください!楽しみにしています! (2020年1月27日 17時) (レス) id: a39b69135d (このIDを非表示/違反報告)
李由華 - おもしろくてドキドキしちゃいました! (2020年1月19日 0時) (レス) id: a39b69135d (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - リリアさん» お返事遅くなってしまいすみません!!ログインされた状態で、設定画の検索からフラグ有含む、というのが選択可能になります (2020年1月6日 13時) (レス) id: cb7d4e3a10 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - 何卒さん» お返事遅くなってしまいすみません…!この中ですと暗殺教室ぐらいですかね…作者も新作を作りたいと思ってるんですが、現在あるものの更新が滞っておりまして…新作はもう少し後になってしまいそうですm(_ _)m (2020年1月6日 13時) (レス) id: cb7d4e3a10 (このIDを非表示/違反報告)
リリア(プロフ) - また質問すいません。かっぱの子さんが教えてくれた、検索の際にフラグ含めが分かりません。できればでいいのでやり方?というのでしょうか?教えてくださると嬉しいです。(返信めんどくさかったら無視してかまいません) (2020年1月2日 13時) (レス) id: a1c1a0f2f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かっぱの子 | 作成日時:2019年5月29日 0時