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No side
神威とAが会場へと戻って数十分後。
いつ始まるのか、最大の警戒をしながらバレないように過ごす彼等。
そして遂にその時がくる。
フッ...
「「!」」
突然暗くなった会場。
咄嗟にAの腰を引き腕の中に収め、無事を確認する神威。
ほ、と息をついた時、次に聞こえたのは鋭い悲鳴。
そして____________
ザシュッ!!
「ぐわぁぁぁっ‼」
錆び付くような、血の匂い____________
目を凝らしていると殺気が飛んできたからとりあえずその方向へ拳を振る神威。
グシャッと何かの崩れる音がし、同時に何かの液体が顔に飛んでくる。
次の瞬間パッと付いた照明。
ぐるっと見渡せば完全に包囲された自分達と床に転がるたくさんの天人、そして同じように銃口を向けられている先程まで怪しい笑みを浮かべていた奴等。
「お、おい何している⁉何故それを俺達に向けるのだ!」
「上からの命令だ。全員、まとめて消せと」
「「「なっ⁉」」」
「一時は第七師団に付いていたお前らだ。いつ寝返ってもおかしくはない」
「危険な芽は早めに摘んでおこうという訳だ」
「憐れ」
リーダーらしき三人の男が合図した事により、一斉発射される銃。
神威はそれぐらい傘で応戦して防げるが奴等にはひとたまりもなかったみたいで呆気なく落ちていた。
残ったのは神威とAだけ。
「……A、約束守ってね」
「…うん。気をつけて神威」
神威は行ってきます、と彼女の頰へ口付けると途端に冷めた瞳に変わり天人達へ突っ込んでいった。
大好きな彼女がいる事でいつもより力が湧き出る彼。
次々と倒していき、一斉射撃もまるで意味を成さない。
彼一人でも大丈夫だ。
そう感じたAだったがリーダーの男達が不敵に笑っているのを見、辺りを見回す。
すると見つけた、二階の窓から彼を狙う狙撃手。
ゆっくりと赤いレーザーが神威の背中から頭へと向かっていく。
Aはすぐにテーブルへ置いてあったナイフを取ると抜群のコントロールとスピードでそいつに向かって投げる。
見事命中したそれは一瞬でその天人を落とし、安堵の息をつくと妖しく微笑みリーダーの男達へ視線を向けた。
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ミウラ(プロフ) - 本当に今まで読んだ銀魂の夢小説の中でダントツで面白いです大好きです。題名になってるここにいるの意味がわかったときは感動で溶けましたこれからもずっと応援してますがんばってください大好きです! (2021年1月16日 21時) (レス) id: 3103cb23ea (このIDを非表示/違反報告)
こあら(プロフ) - 海外に、行っていたのですか!お帰りなさい!明日は、バレンタインデーですねぇ・・・くそぉリア充爆発しろ・・・小説のバレンタインの話は好きですが、現実はつらいですww義理チョコの量が多すぎて死にそうですwwこれからも更新頑張ってください!長文失礼しました (2018年2月13日 21時) (レス) id: 1bc18c067e (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - 奏さん» ありがとうございます!!なるべく早くに更新出来るよう頑張りますね!! (2018年2月7日 9時) (レス) id: 56c25e8926 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - アユラさん» ありがとうございます!笑更新頑張ります^ ^ (2018年2月7日 9時) (レス) id: 56c25e8926 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - 咲夜さん» が、頑張って下さい!笑 (2018年2月7日 9時) (レス) id: 56c25e8926 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かっぱの子 | 作成日時:2017年12月5日 21時