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side貴方
急に唇に暖かいものが触れて固まっていると背後から物凄い力で松陽から引き剥がされた。
銀時達は先程までの神妙な顔とは違ってまるで威嚇するように松陽に敵意を向けている。
そんな彼等を松陽は初めこそ目を見開いて驚くも、すぐに好奇の目に変わった。
「へぇ…まさか君達までとは…。分からなくはありませんがね」
「……いくらあんたでもやらねぇ」
「ふふ、流石はAです。あのツンデレの晋助にここまで言わせるとは」
「「ぶはっ!」」
「…ツンデレじゃねぇ」
くすくすと笑う松陽にいじられた晋助はほんのり頰を染める。
でもその言葉は妙に納得出来てしまって、私も同じように笑った。
すると「笑うんじゃねぇ」と軽くデコピンを喰らう。
え、酷い。
「一つ、どうしても聞いておきたい事があるんですがいいですか?」
「ん?何?」
「彼等と貴方はどこまでいったのですか?」
「へ⁉」
「念の為、です。これからの事に重要なので」
そうにっこり笑顔で話す松陽を初めて恐ろしいと思った。
何が重要なのか分からないし、そんないい笑顔で何てこと聞くのこの人は。
そもそも彼等とそんな関係じゃないって事を伝えようと口を開きかけると______...
「悪いがもう遅ェ。俺はこいつの体、全部知り尽くしてるから」
「⁉ちょ、晋助⁉」
「はぁ⁉どういう事だよ高杉テメェ‼」
「A、いつの間に高杉に体を許したのだ!俺は聞いてないぞ!」
「や、違う違う誤解だって…!」
「誤解じゃねぇだろ?あんなに俺の下で鳴いてたじゃねぇか」ニヤ
「し、晋助…!」
意地悪くニヤニヤしながらそう言う晋助に、私の顔はいつかの彼の婚約者役として鬼兵隊に行った日の事を思い出し赤く染まる。
「何で言うの」とポカポカと彼の胸板を叩けば愉しそうに笑い、ぎゅう、と強く抱きしめられた。
「そういう訳だ。諦めな」
「ふざけんな!俺だってなぁ!Aの体の事は知ってんだよバーカ!!(酔ってて記憶ねぇけど)」
「あ"?」
「お前達…何故そうも手が早いのだ。…だが手を出した割にはものに出来てないようだな?」
「「!」」
「そのようですね。安心しました」
小太郎と松陽の言葉に言葉に詰まる二人。
私はというと銀時にまで暴露され顔から火が出そうな程真っ赤だった。
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ミウラ(プロフ) - 本当に今まで読んだ銀魂の夢小説の中でダントツで面白いです大好きです。題名になってるここにいるの意味がわかったときは感動で溶けましたこれからもずっと応援してますがんばってください大好きです! (2021年1月16日 21時) (レス) id: 3103cb23ea (このIDを非表示/違反報告)
こあら(プロフ) - 海外に、行っていたのですか!お帰りなさい!明日は、バレンタインデーですねぇ・・・くそぉリア充爆発しろ・・・小説のバレンタインの話は好きですが、現実はつらいですww義理チョコの量が多すぎて死にそうですwwこれからも更新頑張ってください!長文失礼しました (2018年2月13日 21時) (レス) id: 1bc18c067e (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - 奏さん» ありがとうございます!!なるべく早くに更新出来るよう頑張りますね!! (2018年2月7日 9時) (レス) id: 56c25e8926 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - アユラさん» ありがとうございます!笑更新頑張ります^ ^ (2018年2月7日 9時) (レス) id: 56c25e8926 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - 咲夜さん» が、頑張って下さい!笑 (2018年2月7日 9時) (レス) id: 56c25e8926 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かっぱの子 | 作成日時:2017年12月5日 21時