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side沖田
「え、えと…総悟?」
「……………」
「?おーい…」
ぎゅうっ...と正面に向き変えて抱きしめたまま、俺はAの肩に顔を埋める。
頭ン中には「どうしよう」、その五文字だけが埋め尽くしていた。
「………幻滅しやしたかィ?」
「へ…?な、何で…?」
「…あんなもん見て、いい気なんてしねェだろィ」
「…?そ、そんな事ないよ。総悟も年頃の男の子だもん。健康な証拠でしょ…?」
「……………」
「幻滅なんて、絶対しないよ。ね?」
大丈夫、と頭を撫でてくれるAに少し安心する。
俺は更に抱きしめる力を強くすると、小さく口を開いた。
「…………俺、全部あんたが初めてですから」
「え…?」
「…抱きしめたのも、キスしたのも、興奮したのも、さっきみてぇに...一人でしたのも」
_______________好きに、なったのも
最後は言わなかったが、ちゃんと伝えた。
周りからドSだ女をたぶらかしてるだ色々言われんが、実際さっきAに言った様な事は何一つしてねぇ。
全部全部、してぇと思ったのはAだけだ。
だからそういう本見ても何も思わねぇし、反応しなかった。
…けどAだけは。
こいつだけは会った時からずっと俺を騒がせる。
触れたくて触れたくて仕方ねぇ。
でも叶わねぇから、初めて彼女を思い出しながらした訳だ。
「だ、駄目だよ総悟。初めてなら尚更好きな子とじゃなきゃ…。も、もしかして前高天原でのって…」
「…ファーストキスでさァ」
「!こ、こら、何やってるの…!」
「…………いいんでィ」
好きな女と出来たんだから。
例え想いが通じてなくても、俺はあんたと出来た事がすっげぇ嬉しかった。
後悔なんざしてねぇ。
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ミウラ(プロフ) - 本当に今まで読んだ銀魂の夢小説の中でダントツで面白いです大好きです。題名になってるここにいるの意味がわかったときは感動で溶けましたこれからもずっと応援してますがんばってください大好きです! (2021年1月16日 21時) (レス) id: 3103cb23ea (このIDを非表示/違反報告)
こあら(プロフ) - 海外に、行っていたのですか!お帰りなさい!明日は、バレンタインデーですねぇ・・・くそぉリア充爆発しろ・・・小説のバレンタインの話は好きですが、現実はつらいですww義理チョコの量が多すぎて死にそうですwwこれからも更新頑張ってください!長文失礼しました (2018年2月13日 21時) (レス) id: 1bc18c067e (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - 奏さん» ありがとうございます!!なるべく早くに更新出来るよう頑張りますね!! (2018年2月7日 9時) (レス) id: 56c25e8926 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - アユラさん» ありがとうございます!笑更新頑張ります^ ^ (2018年2月7日 9時) (レス) id: 56c25e8926 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - 咲夜さん» が、頑張って下さい!笑 (2018年2月7日 9時) (レス) id: 56c25e8926 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かっぱの子 | 作成日時:2017年12月5日 21時