ここにいる【銀魂】第7章

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side土方









「悪いなA、急に来てもらっちまって」



「気にしないで。ちょうど暇だったから」







そう気ィ使って言ってくれるA。



今日、女中の連中の休みが被りに被り、人手不足で困っていた。


そんな時、駄目元で頼むと快く了承してくれたのがこいつ。


本当優しい奴だ。









「見ろよ副長のあの顔…」



「無理もねぇよあんな美人なんだぜ？つーか早く告っちまえばいーのにな」



「馬鹿お前、その言葉沖田隊長に聞かれてたら即牢屋行きだぞ？」



「あの人、女性の事豚以下の扱いすんのにAさんにだけでっれでれだもんなぁ」



「噂によるとあの高杉や桂もらしいぜ？」



「俺は春雨の神威？だっけ、あいつもだって聞いたぞ」



「あとあれだろ、万事屋の…ひぃっ、性格はともかく顔のレベル高ぇ…」









…………あいつらしめてやろうか。




ボソボソと扉を僅かに開けてこっちを見、話している隊士達。



聞こえてるからな全部。



あと最後の奴、お前鍛錬二倍決定な。





とりあえず無視してAを数人しかいねぇ女中の元へと連れて行き、挨拶をさせる。



するとここでも…








「やーだ何このべっぴんさん！土方さんの彼女⁉」



「隅におけないわねー土方さんも！」



「でもこのレベルの高さ…流石よねぇ」



「…………え、えと…十四郎？」



「…悪い、A。こういう連中なんだ」



「え、えぇ…」



「「「十四郎？だって！キャーーーー‼」」」



「うっせぇ！」








ったくどいつもこいつも…！



嫌な気はしねぇけど、Aに迷惑がかかんのだけは避けてぇ。


はぁ、と一つため息を吐くと少しこのモンスター共に説明する為、Aを退かせる。







「A、すまねぇが総悟の奴起こしてきてくんねーか？あいつまだ起きてねーんだ」



「あ、うん了解。十四郎の部屋の横だよね？」



「おう、頼んだ」








ぽん、と頭に手を置くと前の女中の連中と、更には扉の向こうの隊士の連中から黄色い声が上がった。




……………………しめる。





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