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side沖田









「ふぅ…さっぱりした」









洗い終えたAは再びタオルを巻いて、俺がいる浴槽まで近づいてきた。









だけど湯船には浸からず、浴槽の縁に腰をかける。









「……?A、入らないんですかィ?」



「後で入るよ。流石にその浴槽に二人は入れないからね」









そう言って苦笑するA。









確かにアパートの風呂だから、浴槽はそんなに大きくない。







一人で浸かるのが、ちょうどいい大きさだ。









…………けど。









「A。風邪引きやす。俺もう出るんで、入って下せェ」



「え、いいよ。ゆっくりしてって?
ほら、あれだけずぶ濡れだったんだから、もう少しあったまらないと」









ジャパッと音を立てて上がろうとした俺の肩を押し返し、再び湯船に浸かってしまった。









…………ならば。









「じゃあ一緒に入りやしょう」



「え?わっ…」









ぐいっとAの腕を引っ張ると、俺は自分の脚の間にAを挟む。









正直こんな状況、耐えれるかどうか分からなかったが、Aに風邪を引かれるのは困る。









「…ごめんね?総悟。狭いでしょ」



「全然でさァ。A、俺に背中預けていいですぜィ?」



「?背中?」



「…こうでさァ」









今度は腕を回し、肩を引き寄せる。









いきなりしたからか、何の抵抗もなく寄りかかったAの背中。









同時にシャンプーの良い香りと、俺が好きなAの落ち着く香りが鼻をくすぐり、心臓が音を立てる。









「え、総悟。重いでしょ?大丈夫だから」



「…俺が、こうしときたいんでィ」



「……そう?じゃあ、重かったら言ってね。
すぐにどくから」









…………重いなんて、とんでもねぇ。









いつも抱きしめてもらう時も思ってたが、Aは細すぎる。









さっき掴んだ腕だって、少し力を入れれば折れてしまいそうだった。









Aは誰がどう見ても、スタイル抜群。









華奢な身体に、真っ白な肌。









今はその肌が風呂の熱気で赤みを帯び、色気が増している。









…………今更ながら、やべぇと思った。

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夜叉丸(プロフ) - すごいです!この神がかったて文才分けてください...あ、私は最近占ツク始めた白銀月というものです!あの...よければ話読んでみてくれませんか? (2019年6月25日 20時) (レス) id: a5f796a462 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子 - 神無さん» ありがとうございます!!これからもよろしくお願いします!! (2017年9月14日 18時) (レス) id: 56c25e8926 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子 - 小鳥遊☆優さん» お返事遅くなってすみません!ありがとうございます!!吉田松陽は出て来る予定ですよ!もうしばらくお待ちください^ ^ (2017年9月14日 18時) (レス) id: 56c25e8926 (このIDを非表示/違反報告)
神無 - この小説を読んだ瞬間にかっぱの子さんの大ファンになってしまいました!これからも応援してます! (2017年8月21日 2時) (レス) id: d0c87e0316 (このIDを非表示/違反報告)
小鳥遊☆優(プロフ) - また、かっぱの子さんの小説大好きです!これから最新頑張って下さい。応援しています。 (2017年8月18日 14時) (レス) id: ac9ea514ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かっぱの子 | 作成日時:2017年6月27日 21時

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