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side阿伏兎
納得!、とでも言いたげに頷いた嬢ちゃんを見て俺は、いや嬢ちゃん以外は
『分かってねェな/分かってないな…』
と悟る。
相変わらず鈍いこって。
大事な女、惚れてる女がまさか自分だなんて思いもしてねェなこりゃァ。
そこで何かを閃いた松平の旦那。
「お前達はこれだけ頑張ったんだァ。見事犯人捕まえる事出来たら、ご褒美にその子のケツ触らしてもらいなァ。な、嬢ちゃん?」
「え?」
「それぐらいのご褒美あったっていいと思うだろォ?」
「ふふ、そうですね。二人共頑張ってるんだし、その子も大目に見てくれると思いますよ」
………………やっちまったな嬢ちゃん。
思わず額に手を当てる俺。
松平の旦那はニヤリとしてやったり顔だ。
「……おまわりさん録音した?」
「へいバッチリ」
「じゃあこれでもう消せないよね」
「当たり前でィ」
「なら…」
「「本気でやって、速攻で終わらせる」」
光の速さで出て行った二人。
俺達が呼びかける暇も無かった。
作戦が成功した松平の旦那だけが唯一満足気で奴等に続いて店を出て行く。
「総悟と神威、何だかんだでノリノリだね」
「「「「………」」」」
「逆ナンとかされないか心配だな…」
全くもって意味のない、しかもズレてる心配事。
「局長、俺Aさんが心配です…」
「トシ、なんかもうファイト…」
「流石、我が団長含めアンタら曲者が揃いに揃っても手に負えない娘だよ」
「………」
残る三人はぽん、と黒髪の兄ちゃんの肩をたたいた。
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かっぱの子(プロフ) - あさきさん» コメントありがとうございます! (2018年9月2日 11時) (レス) id: 0363bbcb34 (このIDを非表示/違反報告)
あさき - 晋助様onlyの裏短編集がいいです!! (2018年8月25日 5時) (レス) id: bb36b65e09 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - シャープ♯さん» 了解です!!コメありがとうございます!! (2018年8月22日 20時) (レス) id: 00a7dd5484 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - ひめかさん» 了解しました!コメありがとうございます^ ^ (2018年8月22日 20時) (レス) id: 00a7dd5484 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - キリカさん» ありがとうございます! (2018年8月22日 20時) (レス) id: 00a7dd5484 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かっぱの子 | 作成日時:2018年4月30日 15時