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No side








店の名を確認するなり更に何をしているのか、するつもりなのか気になってしまったAは隠れるのも忘れ店内を凝視する。


するとやはり歴戦の猛者達は人一倍視線や気配には敏感で、ほぼ同時に視線のする方へ顔を向けた。



…が、いつもと違うのは、真っ先に飛び付くであろう二人が逆に隠れたという事。






二人に同情の目を向ける土方が頰をかき、どうしようか悩むものの気付いてしまった以上無視する事も出来ず彼女を呼び寄せた。









「…ご、ごめんなさい覗きみたいな事しちゃって」



「あー…まぁ気になっちまったモンは仕方ねぇよな」



「「…………」」



「…団長気持ちは分かるが出て来たらどうだ」



「絶対嫌」



「ほら総悟も。折角Aちゃんが来てくれたんだから」



「いつも(気持ち悪いぐらい)満開の笑顔で抱きつきに行くじゃないですか!」



「絶対行きやせん」









断固として隠れ続ける二人に周りは苦笑いをこぼす。


そんな中、店の奥からもう一人土方達と似たような格好をした男が出てきた。









「オォなんだ?いつのまにかえらく別嬪さんなねぇちゃんがいるぅじゃねぇーか。どうだァ今夜俺と一晩___」



「「「させねェ/させないから」」」









ぬ、とAに伸ばした手を塞ぐように彼女の前に立ちはだかる土方、沖田、神威の三人。



ほぼ条件反射のように出てきてしまった二人はハッと我に返るも時すでに遅し。



がっつり大好きな人の前に醜態を晒してしまった。









「はぁ〜んなるほどォ。テコでも動かねェ悪ガキが珍しくこんな話引き受けたなとは思ったが…このねぇちゃんが原因って訳だ」



「とっつぁん!アンタ何本人前にして言って…っ」



「となるとそっちの悪ガキも散々嫌がってたのにコレ引き受けるたァ…」



「嬢ちゃんの名前出しゃ一発よ旦那」



「阿伏兎死んで」



「クククッ...赤面のツラで言われても怖かねェや」









喉を鳴らす阿伏兎に神威は密かに復讐を誓う。



その光景を見ていた山崎は心の中で阿伏兎を憐れんでいた。








「(全てが終わった後どうか生きていますように…)」









過去、A関係で沖田をからかって屍にされかけた隊士達の姿と重なり山崎はそっと手を合わせた。






.

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かっぱの子(プロフ) - あさきさん» コメントありがとうございます! (2018年9月2日 11時) (レス) id: 0363bbcb34 (このIDを非表示/違反報告)
あさき - 晋助様onlyの裏短編集がいいです!! (2018年8月25日 5時) (レス) id: bb36b65e09 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - シャープ♯さん» 了解です!!コメありがとうございます!! (2018年8月22日 20時) (レス) id: 00a7dd5484 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - ひめかさん» 了解しました!コメありがとうございます^ ^ (2018年8月22日 20時) (レス) id: 00a7dd5484 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - キリカさん» ありがとうございます! (2018年8月22日 20時) (レス) id: 00a7dd5484 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かっぱの子 | 作成日時:2018年4月30日 15時

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