ここにいる【銀魂】第10章

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side貴方








「おーおー変わってねぇなぁ」







源外さんに壊れた時計をお願いして帰ろうとすると何故か彼に止められ、一緒に町を歩く事になった。



今日は天気もいいから太陽に金髪が照らされ隣がとても眩しい。









「…それにしても、この町の人は手を繋ぐのが好きなんだね」



「？何でだ？」



「皆よく言ってくれるの。『手、繋ごう？』って。さっきの金時みたいに」









『おいA、手繋ごうぜ？』




源外さんの工房(?)から出て少し歩いた所でキラッと光る歯を見せそう言った彼。


銀時とか、神楽とか。


総悟ともよく繋ぐかなぁ。



あと妙ちゃんや九ちゃんとも。





さっちゃんは『首を繋いで！』と迫ってきて丁重にお断りさせてもらったけど。








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side金時









「…嫌なのか？」



「ううん、逆だよ。凄く嬉しい」



「へーぇ」



「その人の体温が伝わってきて暖かい気持ちにならない？」



「俺はカラクリだからなぁ…」



「そう？でも金時の手も、凄くあったかいよ」









落ち着く、と握る手に力を込めふわりと微笑むA。



その笑顔で何人の男を落としてきたのか。



まぁ俺も、その内の一人なんだがな。








ふ、と弧を描いた口のまま彼女から前方に視線を移すと物凄いものを見た。



数十メートル先から土煙を上げこちらに突進してくる銀色のもじゃもじゃ。








＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿....の前に









『Aさんに何しとんじゃワレェェエエェエ!!!!』








プラカードと刀を持ちこの世の生物とは思えないスピードで突進してくる白いペンギン。








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何だあいつ。







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