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side貴方
________だ、騙された…‼
「はぁいAちゃん逃げないわよー?」
「そうそう!折角の公務員との合コンなんだから!」
「いい男ゲットしなきゃ!」
「………Aちゃん、諦めよう」
「うぅ…九ちゃーん……」
泣きつく私に同じく騙された九ちゃんは優しく頭を撫でてくれる。
間違いだった、あんな良い笑顔をしていた妙ちゃんに着いてきたのは。
昼頃に「遊びに行きましょ」と普段よりおめかししていた妙ちゃんを不思議に思うべきだったのに!
「合コンなんて無理だよ…っ!九ちゃん絶対側にいてね…?」
「ああ、もちろんだ。僕も無理だしな…」
「あらあら二人とも。席はクジで決めるから希望は捨てた方がいいわよ?」
「「⁉」」
「ふふっ」
妙ちゃんの言葉に私達はピシ、と固まる。
何でそんなに悪魔の笑みしてるの…
怖い、怖すぎる妙ちゃん。
合コンなんてもちろん初めてだし、行きたいと思った事もない。
こういうノリの所苦手だしな…
若い子だけで楽しめばいいのに、とか年寄りじみた事を思いながら端の席で九ちゃんとぼそぼそ話してると部屋の襖が開き男の人達が入ってくる。
その人達を見て私は目を丸くした。
「お妙さん君を待たせてしまって申し訳ないぃぃぃぃ!!!!」
「あらやだゴリラを待った覚えなんてないけど。さぁどこかの動物園から紛れ込んだゴリラは置いといて、皆さんクジ引きましょう?」
「「「「はーい!」」」」
「…………」
こ、近藤さん相変わらずで…
部屋にインしたつもりがまたアウトになり、そして今度は大人しくすごすごと戻ってくる。
殴られた頰が痛そうだけど本人は少し嬉しそうな顔してるしいいのかな…?
妙ちゃんに促されて皆がクジを引き始めたので私も一枚手に取り開く。
………………良かった、一番端だ。
これで隣が妙ちゃんか九ちゃんなら…
そう思って端に移った時、トン、と誰かにぶつかる。
「…あ、ご、ごめんなさ…」
「A」
「え?……あ、そ、総悟…?」
「………ったく、ほんとやってくれやすねィ姉御は…」
「……?」
ふぅ、と心なしか照れたように息を吐き出した彼。
そのままストンと私の横に座る。
あれ…総悟がお隣?
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かっぱの子(プロフ) - あさきさん» コメントありがとうございます! (2018年9月2日 11時) (レス) id: 0363bbcb34 (このIDを非表示/違反報告)
あさき - 晋助様onlyの裏短編集がいいです!! (2018年8月25日 5時) (レス) id: bb36b65e09 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - シャープ♯さん» 了解です!!コメありがとうございます!! (2018年8月22日 20時) (レス) id: 00a7dd5484 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - ひめかさん» 了解しました!コメありがとうございます^ ^ (2018年8月22日 20時) (レス) id: 00a7dd5484 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - キリカさん» ありがとうございます! (2018年8月22日 20時) (レス) id: 00a7dd5484 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かっぱの子 | 作成日時:2018年4月30日 15時