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side貴方







「知り合いだったのか?Aちゃんと」








そう言って星海坊主さんは、私と神楽の顔を交互に見る。






私も驚いた。




まさか星海坊主さんの娘が神楽だったなんて。









「そうネ!Aとは友達ヨ!」









ねーっ、と神楽は私に抱きついてくる。





うん、かわいい。








よしよしと頭を撫でていると、軽く忘れられていた銀時がおいぃぃぃ!と叫んだ。









「神楽ぁ!そこ代われぇぇー!」




「いやアル。
銀ちゃんが近づくとAが汚れるネ」




「そうだ。こんな獣、Aちゃんに近づける訳にはいかねぇ」









今度は二人に殴り飛ばされた銀時。





………何か不憫。







新八君はやれやれといった感じで見てるし、こういう事は日常茶飯事なのかな。









「そういえばパピー。
何しに来たネ」




「ん?…ああ。ちょっと…な」




「神楽が心配だったんだって」




「ちょ、Aちゃん!」








言いにくそうに言葉を濁した星海坊主さん。





私が彼に代わって言ってあげた。








星海坊主さんの言葉を聞いた神楽は、一瞬嬉しそうな顔をしたけど、すぐ顔を歪めた。









「きもいネパピー。心配しなくても私は大丈夫アル」








ぷいって顔を逸らしたけど耳が赤い。





本当は嬉しいんだね、神楽。






素直になれないだけで。









「…そうだ。忠告しておく事がある。
おい、銀髪侍!」




「んぁ?んだよハゲ」




「…………春雨が、動いている。
近々地球に降りてくるだろう。
何をしでかすつもりか知らねぇが、気をつけろ」









星海坊主さんの言葉を聞くと銀時は、あー…と困ったように頭をぼりぼりと掻く。






神楽も新八君も、微妙な表情だ。






すると神楽が、真剣な表情で尋ねた。









「…………あいつも、来るアルカ」




「…………あぁ。恐らく」









あいつ、で通じたらしい会話。






二人の空気から察するに、相当手強い人でもいるんだろう。






誰なんだろう、と思っていると神楽がまた口を開いた。








「…………好きにはさせないアル。
バカ兄貴……」









兄貴………?





神楽の、お兄ちゃん?







先程星海坊主さんとの会話に出てきた、反抗期中のお兄ちゃんの事…かな。







……………。

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リベル・バルバロッサ(プロフ) - 銀魂大好きなのでこの様な作品を読むとワクワクが止まらなくなって、嬉しいです!! (2020年3月23日 13時) (レス) id: d0fe9efbf5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かっぱの子 | 作成日時:2017年5月5日 23時

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