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side沖田






「今日、ちゃんとケジメをつけてきた」





そう言って俺の手からするりと抜けた土方。




そのまま奴は自室へと戻っていった。







残された俺は、むしゃくしゃする気持ちを壁にぶつける。





ドンッ





「………くそっ、何なんでィ、あいつ……」







最後に言葉を放った時の顔が、鮮明に頭に残っている。




ケジメをつけた、と言った奴の顔はもう次を見ていて。




いつまで経っても姉上を忘れられない俺を、また置いていった。






「総悟」




「………………近藤さん」





いつからいたのか近藤さんは、俺の隣に静かに立つとじっと俺の目を見据える。






「………トシは、ミツバ殿を忘れた訳ではない。
いつまでも彼女の事は、大事に想っているだろう」




「………………」




「ただ、そのミツバ殿よりも愛しいと、大事だと思える存在が出来たんだ」




「………」




「総悟、お前もそうなんだろう?」








近藤さんはきっとすべて分かっている。




俺がAに、どうしようもなく惚れている事。




同じように惚れている土方に、姉上の時と同様、敵対心を持っている事。





そして、また奪われるのではないかと怯えている事も。








「………真剣に向き合ってみろ、総悟。
トシと、Aと、ミツバ殿と。
じゃないとお前は、大事な物を常に考え、行動しているトシには勝てないだろう」






それだけ言うと近藤さんは、去っていった。





また、一人残された俺。





最後に言われた近藤さんの言葉が、心に重くのしかかる。







「………分かってんでィ、そんな事は……」






一人呟いた言葉は、夜の暗闇へと消えていった。

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リベル・バルバロッサ(プロフ) - 銀魂大好きなのでこの様な作品を読むとワクワクが止まらなくなって、嬉しいです!! (2020年3月23日 13時) (レス) id: d0fe9efbf5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かっぱの子 | 作成日時:2017年5月5日 23時

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