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side貴方








しばらく時間が経った後、ゆっくりと顔を上げた十四郎。






「…………悪かったな、急に来てもらって」




「いいよ、そんなの。
………ねぇ、私も少しミツバさんとお話してい?」




「………あぁ」







十四郎の了承を得ると、お墓の前に座り手を合わせる。





何を話すのか。




そんなものは決まっている。




十四郎の、総悟の今の姿についてだ。





何があったかなんて私は知らない。




でも彼らは今、元気に暮らしている事を伝えたかった。




…………何でかは分からないけど。







「ん、ありがと十四郎」




「あぁ。………帰るか」




「そだね」






そう言って再び私達は歩き出す。




帰りもまた無言。




そして元の場所まで戻ると私は、じゃあねと告げて別れようとした。




………が、また十四郎に阻まれる。







「…………本当に何も聞かないんだな」




「?何が」




「分かってんだろ。俺たちの間に何かあったって」






十四郎は不思議そうな顔で私に尋ねる。




その顔がもう、何でだって書いてあった。






「………話してくれるなら聞くし、話したくないなら聞かないよ。
自分の過去って、あんまり人に知られたくない事でしょ?」





……………………私も含めて。




過去は取り消せないの。




無かったことにできない。




だから受け止めていくしかないんだ。





……けどやっぱり思い出したくないものもあるから。




だから無理意地はしない。






私がきっぱりそう言うと、ふっと笑った十四郎。




短くそうか…とだけ呟いて、引き止めて悪かったと言い去っていった。

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リベル・バルバロッサ(プロフ) - 銀魂大好きなのでこの様な作品を読むとワクワクが止まらなくなって、嬉しいです!! (2020年3月23日 13時) (レス) id: d0fe9efbf5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かっぱの子 | 作成日時:2017年5月5日 23時

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