ここにいる【銀魂】第13章

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side貴方









まだ、指先は震えてる。



本当は怖くて怖くて仕方ない。








もし、彼等の瞳が変わってしまったら？



もし、背を向けられたら？



もし_________....伸ばした手を、振り払われたら？







また頭の中を巡る記憶から、身を守るように腕を巻く。






………ああ、そっか。


逃げていたのは、私の方だったんだ。





自分だけで済むなら、大切な人が傷付く前に、……なんて、格好つけた言い訳で誤魔化して本当はただ自分が傷付きたくなかっただけだった。



勝手に鎖を巻きつけて、手を伸ばさないようにしていたんだ。









でも______....









『もう終わりにしようよ、Aさん』









昨夜告げられた言葉が頭を過ぎる。









____________うん、終わりにしよう




これが、最後



最後にもう一度だけ、私はこの手を伸ばしたい



彼等の傍に居たい








_________そう強く、望んでしまった。









「…お前も連行するで、いいんだな？」









未だ少し距離の空いた所にいる隊士の方が、もう一つ手錠を取り出し尋ねてくる。



身体を離し、彼等の方を向いた神威は迷いのない声で








「当たり前だ」







そう言ってくれた。



手は、しっかりと繋いだまま。









警戒を強めながらも足を進める隊士の方達。



その距離が縮まり、手錠がかかる直前______....









「_________待て」









近藤さんが、それまでずっと閉ざしていた口を重々しく開いた。






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