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side貴方
隊士の方が冷たい光を帯びた手錠を取り出し、一歩前に進み出た。
大丈夫、きっと、大丈夫。
____________そう思うのに、身体は凍りついたように動いてくれない。
「さぁAさん」
「ッ＿＿...!!」
また、隊士の方が足を進めたときだった。
「______＿行かせるわけないだろ」
冷えきっていた身体が熱に包まれる。
溶かすようにじんわりと、暖かな熱が身体に染み込んでいく。
その時初めて息をするのを忘れていたことに気付いた。
握りしめていた拳を覆う手のひら。
…どうやら、いつの間にか痛みも感じなくなっていたみたいだ。
緩んだ力を見て彼はもうさせないというように手のひらを合わせ指を絡める。
「A、俺はAを信じるよ」
「え…」
「だから、言って。今Aがしてほしいこと。時間がほしいなら何をしてでもここから連れ去ってあげるし、一人で行くのが不安なら一緒に行って、あいつ等も頭がおかしくなってるなら目、覚ましてやるから」
「っ＿_!!!」
真っ直ぐ“私”を見つめてくれる瞳。
彼は分かってるんだ、私が“何か”を知っているって。
それを話すのを躊躇っていることにも。
それでも私を信じて、待ってくれると、力になると言ってくれてる。
無意識に力を込めてしまった指先に、微笑んで応えてくれた彼。
その表情に促されるまま、少し震えの治まった唇を薄く開きかけたとき______
「やけに庇うな。もしかして、共犯者か？」
.
______＿ドク、ン
『_________Aを信じたこと、後悔してる』
__________ドクン
『__________Aさえ居なければ....』
.
「__________ｯ違う!!!」
ドンｯ!!!
耳に届いた言葉がまた呼吸を奪う。
咄嗟に動いた身体は温もりを拒むように、目の前の彼を思い切り突き飛ばしていた。
.
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kon(プロフ) - 続き楽しみに待ってます 体調等に気を付けてくださいね (2021年9月11日 15時) (
レス) id: e47e7d9c51 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - 皆さまコメントありがとうございます…！！更新が遅くなってしまい、本当に申し訳ございません…！しかもシリアス続きで甘々が少なく…重ねて申し訳ないばかりです…m(_ _)m甘々を早く書けるように頑張ります！！ (2021年2月23日 21時) (レス) id: 7fb8980516 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 更新楽しみに待ってます (2021年2月14日 21時) (レス) id: 15df573ef8 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 更新ありがとうございます！！ (2021年2月11日 0時) (レス) id: 05ebd46207 (このIDを非表示/違反報告)
リエ - 更新たのしみにしてます！ (2021年1月19日 22時) (レス) id: 62560190e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かっぱの子
| 作成日時：2020年2月9日 21時
