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side阿伏兎







「…あの子将軍の妹なんだよね」



「ああ。神威殿の妹、神楽殿とは親しくしてもらっている」



「納得した」






ごめん妹が



そう兄貴である将軍に謝った団長。


普通の子であったろうに、河川敷で嬢ちゃんとバトミントンをする妹さんは殺傷できる威力でシャトルを打ち返していた。


それに付き合えている嬢ちゃんも嬢ちゃんだがな。







「…にしても意外だ。もっと自由奔放で末っ子みたいな性格かと思っていたが、しっかり兄貴の顔をしているな」



「どうだか。顔だけじゃねぇか?」



「がっはっは!まぁ阿伏兎殿に見せる顔とは違うだろう。神威殿にとってはもう一人の親父さんみたいなものなんじゃないか?」






………前に嬢ちゃんにも言われたな。



分かりにくいが甘えてるんだろうと言われ団長の行動を振り返るが、暴れまわった後始末をさせられてるだけな気がする。


俺までハゲさす気か。てめぇの親父だけで勘弁してくれ。



なんて思いながら有り得ねぇツーショットを護衛として将軍サマ達と散歩していた真選組局長、近藤サンと見つめていた。




将軍サマは妹をもつ者同士っつーことで親近感が湧いたのか楽しそうに話をふっている。


我が団長サマは若干押されつつもおてんばな妹の話をするときは心なしか表情が柔らかい。


あんな表情、いつからするようになったんだか







「…今日はあの二人は居ねぇのか?」



「トシも総悟も昨晩起きた事件で出払っててな。特にトシは当事者だ。幸い怪我はなかったが…」



「____その事件は、今も匂うこの血のモンに関係があるのか?」







_________歌舞伎町(この町)に入ったときから鼻をかすめたそれに、夜兎の血が騒ぐ。



そして、もう一つ。







「_________嬢ちゃんにも、関係があるのか?」



「_____!!…どういう、ことだ?」



「会ったんだ、偶然。匂いの元に向かう前、そこに続く道で」







俺達に気付いた嬢ちゃんは明らかに表情を変えた。


いつも通りに振る舞っていたが、逆に違和感を感じた。


そしてそれを_____.....俺達に、指摘させなかった。







「…俺から言われるまでもねぇだろうが、あの二人にも伝えててくれ。





_________嬢ちゃんから目を離すなって」



「……ああ」








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kon(プロフ) - 続き楽しみに待ってます  体調等に気を付けてくださいね   (2021年9月11日 15時) (レス) id: e47e7d9c51 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - 皆さまコメントありがとうございます…!!更新が遅くなってしまい、本当に申し訳ございません…!しかもシリアス続きで甘々が少なく…重ねて申し訳ないばかりです…m(_ _)m甘々を早く書けるように頑張ります!! (2021年2月23日 21時) (レス) id: 7fb8980516 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 更新楽しみに待ってます (2021年2月14日 21時) (レス) id: 15df573ef8 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 更新ありがとうございます!! (2021年2月11日 0時) (レス) id: 05ebd46207 (このIDを非表示/違反報告)
リエ - 更新たのしみにしてます! (2021年1月19日 22時) (レス) id: 62560190e1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かっぱの子 | 作成日時:2020年2月9日 21時

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