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なんて返そうか迷ってると私よりも早く翔太からまたメッセージが来る。
渡< 可愛い
そのメッセージが目に入った瞬間彼は握っていた手を少し離して指を1本1本確かめるように撫で始めた。思わずビクッと手が動くと彼は笑いそうになったのか窓の外に顔を向けた。
成< くすぐったいからやめて
渡< やだよ、あんな可愛い反応されたらやめれるわけないし
人差し指、中指、と撫でていく。そして次は1本飛ばして小指。なんで飛ばしたんだ、意味があるのかな。
小指も満足したのか1本戻って薬指。他の指と同じように撫でたあと指の付け根あたりを自身の親指と人差し指で輪っかを作って握った。
渡< いつかの参考に
は?参考?意味がわからなくてちらりと繋がれた手に目を向ける。薬指、左手、輪っか……あぁ、なるほど。
成< はしゃぎすぎ
渡< とか言って、耳赤いよ
恥ずかしくなってそっぽを向いたはずなのにバレてしまう。ちょっと前まではメンバーに照れることなんてなかったのに。行動一つ一つに意味と愛が込められていることを知ってしまうと、耐えられない。
渡< ほんと可愛い、好き
成< うるさいもう着く
運転手さんがゆっくり止まり始めたのを感じて私は急いで手を離す。そして運転手さんが振り向いて代金を言う。私がカバンを開けた時、翔太がカードを運転手さんに差し出した。
そうか、カードの方が楽だもんね。私は頭の中でかかった金額を半分に計算していると翔太が降りるよーと声をかけてくれる。
お礼を言って車から降り、目当てのお店に向かう。
成「今お財布に細かいのないかも」
渡「別に良くね?」
成「いやタクシー代…」
渡「出してもらう気ないし」
翔太は私にそう言った後お店の店員さんに電話した渡辺ですーなんて話している。いやいや、さすがに…スタジオからここまで割とかかったし…
個室に案内されて席に座るや否や私はお金の交渉に入る。
成「やっぱり払うよ」
渡「いいって、俺が払いたいの」
成「でも、」
渡「好きな子の前で格好つけちゃダメ?」
正面からの真剣な眼差し、否定も出来なくて口を一文字に閉じるとふはっと笑って私の頭を撫でた。
渡「ほんと、可愛いわ」
成「やめなさい」
その日は結局ご飯代も翔太が出してくれて、私がお金を払ったのは帰りのタクシーだけ。出そうとしてくれたけどさすがに全力でお断りした。
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みん(プロフ) - わたしさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けて凄く嬉しいです(T_T)これからもよろしくお願い致します<(_ _)> (2020年7月8日 13時) (レス) id: c2c6a86059 (このIDを非表示/違反報告)
わたし(プロフ) - 主人公ちゃんがかっこよくて好きです~~~~~!!!!!!美味しい文章をありがとうございます!!!!!!応援してます!!!!!!超好きです!!!! (2020年7月7日 17時) (レス) id: eaf3503dc5 (このIDを非表示/違反報告)
みん(プロフ) - 1wam0t0さん» ご指摘ありがとうございます!すぐ直させていただきました(;_;)今後ともよろしくお願い致します<(_ _)> (2020年7月5日 19時) (レス) id: c2c6a86059 (このIDを非表示/違反報告)
1wam0t0(プロフ) - 館様との電話のシーン、名前変換されてないです( ; ; ) (2020年7月5日 1時) (レス) id: 4576a68623 (このIDを非表示/違反報告)
みん(プロフ) - riru____piさん» わああごめんなさい!すぐ直してきました!ご指摘ありがとうございます(;_;)こちらこそこれからもよろしくお願い致します<(_ _)> (2020年7月1日 17時) (レス) id: c2c6a86059 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みん | 作成日時:2020年6月29日 0時