Q.メンバーは恋愛対象ですか？

White* ページ20

ある日の撮影現場、メンバー全員での仕事だが撮影してる組とインタビュー受けてる組とフリータイム組で別れていて私とラウはフリータイム組。

とは言ってもラウの学校の宿題を手伝っている最中。私じゃどうにも非力だけど。助けて阿部。


ラ「最近勉強一気に難しくなってさ…」
成「高2かぁ、確かに難しくなるよね」


思い返してみるけど授業の内容よりも高校2年生から流れた年月の方が先に来る。もう10年前ですか、怖い怖い。


ラ「なるちゃんの高校生の時見たかったなぁ」
成「たまに企画で制服着るじゃん」
ラ「そうじゃなくて！現役の、ちゃんとした制服」


多分探せばあるんだろうけど…高校生の時はジュニアの活動で忙しくて、あんまり高校生としての思い出ないなぁ。女子でジャニーズっていう異例感は拭えなかったし、話しかけてくれる子は少なかったかも。


ラ「きっと可愛かったでしょ？」
成「そうでも無いよ」
ラ「絶対嘘！メンバーは見た事ある？」
成「多分6人はある、かなぁ…」


制服でレッスン通ってたりもしたし…覚えてるかは別として。私の返事にラウはプクッと頬を膨らませる。


ラ「ずるい、俺も見たい」
成「写真探してこようか？」
ラ「うん！」


ありがとう！と笑うラウールは眩しい、目がチカチカするほど。さすが現役高校生輝きが違う。


ラ「ねぇなるちゃん、ここの問題ってさ…」


指さされたのは英語の問題。高校生の時得意科目だった英語、その問題とにらめっこして何とか当時の記憶を呼び覚ます。


成「えっとね、多分…」


こうだった気がする、なんて曖昧な知識で解説する。大丈夫か、ラウが宿題出した時先生に違うじゃないかって怒られたりしないかな。そうしたら私を呼んでくれ、全力で謝るから。

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