Q.メンバーは恋愛対象ですか？

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成「てかこのスカートも康二に色決めてもらったよね」
向「せやったっけ？」
成「うん。康二が選んだものばっか」


無意識なんやろうな、その言葉は。でも俺の心の中心にグサッと刺さって、抜けへんの。どんどんハマってくなぁ、どないしよ。


向「俺色で染まってるんやね、Aは」


下ろしている髪を掬ってみせると驚いたのかスマホの電源を切ることも忘れて俺の事を見つめとる。クリッとした大きな瞳、そこに俺が映っとることが嬉しくて仕方ない。


向「俺めっちゃAのこと好きやなぁ…」
成「…それ私に言う？」
向「むしろAにしか言わへんよ」


Aに言わないでどうするん、メンバーに言っても俺の方が俺の方がって戦いになるだけやもん。まあ言うけど。

Aのスマホを取って近くのテーブルに置き、体を引き寄せるとポスンと俺の胸に収まる。一瞬体を強ばらせたが出れないと思ったのかもたれかかるように力を抜いた。


向「小さいなぁ…」
成「これでも160はあるんだけど」
向「俺と15センチも違うやん」


女の子の中では高い方に入るんやろうけど、Snow Manのメンバーは比較的身長が高い人が揃っているからかAは目立たない。むしろ小さい。


向「ほんま可愛い…」


なんでこんな可愛いんやろ、確かに顔も可愛いけどそれだけじゃない。性格も、声も、仕草も、全部が俺たちを狂わせる要素。メンバーじゃなかったら気づけへんかったことも沢山ある。メンバーやから、俺たちは好きになったんやと思う。


成「康二力つよ」


無意識に力を込めていたみたいで少し唸るようにAが声を出した。慌てて力をゆるめるとその様子がおかしかったのか楽しそうに笑っている。


向「痛かった？ごめんな」
成「痛くはないよ、力強いなって思っただけ」
向「俺男やもん」


そりゃ力強いよ、Aよりも。Aもジャニーズやし体力とかは普通の女の子よりあると思うけど力はさすがに女の子。前にメンバーで腕相撲対決した時は気合いは十分だったけど速攻で負けとったし。

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