【最終兵器俺達】 お隣さん ２

６２ ページ25

「ちょっと店長！！」
あきら「これどういうこと！？」


私とあきらは着替えてから店長のところへ行った。

「何で、今回の衣装、こんなに露出多いの？」

渡された紙袋の中には2人分の衣装と小道具。
それだけならいつも同じだし、異常もないから良い。

だけど今回のは違う。

私は茶髪の緩いウェーブがかかった長めのウィッグ。
それにノースリーブの袖のとこが少しフリルがついてるものに布系のショートパンツ。
本当に短いんだけどこれ。スースーする。

あきらはタイトジーンズにタートルネックの長袖のニット。
あっちのほうが好きだな…。これも可愛いけどさ。

2人揃って全身黒。
なんだこれ。カラスかっての。

店長「それはね…ごめん！！」

店長は私達(正確には私に)に謝るやいなや、頭を下げた。

「ちょ、別に頭下げるまでしなくても大丈夫ですってば！！」

そう言われた店長は申し訳なさそうな表情で頭を上げて、重々しい口どりで話し出した。

店長「実はその衣装は、上の人達から言われたんだ…」


店長の話を簡単にまとめると、
店長のブランドの服は基本はゆったり系やロック系などオールマイティーで作っているが、できるだけ色んな年齢層に着てもらいたいため、あからさまな露出は０。
しかし、今回のショー開催についてのお偉いさん方にクソ豚野郎が多いらしく、「もっと露出ある服あのモデルの子に着せてよｳﾍﾍﾍ」と言われ最初は抵抗したがショーを取りやめることを暗に言われたため、不本意だが今回の衣装を作った。

ということらしい。

とりあえず、一言。


豚きめえ。

６６→←続き

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す