【実/況/者】キス魔な彼と【日替わり】

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こんにちは、はるかです！

とてもお久しぶりです。スランプが猛威を振るっていて長編等が全く書けないので、短編の日替りを地道に更新していこうと思います。

スランプってどうしたらいいんでしょうね。創作意欲はほんと気が狂いそうになるほどあるのに、いざ書き始めようと作成ページを開くと全く書けないんですよ。
たくさん書けてた２、３年前に戻りたい…(切実)

随時更新します。

*キヨ
*レトルト
*牛沢
*フジ
*アブ

今回、リクエストは受付しておりません。今時の実況者さんをあまり知らないもんで…。我々だ！さんとか、存在だけは知っているのですが。

では、キス魔な彼との甘いひとときを。

5種類の結果パターン

今日はキス魔な…？ - 2024年4月26日

今日は、レトルトさんです！

＊

「ねぇYOU、これ何」

レトルトが引きつった顔で指をさしたのは、私が説明書も読まず適当に回した洗濯機の周りの溢れた泡と水。その被害は、レトルトが綺麗に畳んだバスタオルにまで及んでいた。

「…ごめんなさい！」

もう、どんな顔をしてレトルトを見ればいいのかわからなかった。
直角に勢いよく下げた頭を上げられないまま、沈黙が続く。

レトルトが出掛けている間、いっつもやってもらってる家事を何か１つでも手伝おうと、洗濯を回してみた。が、不器用で適当な私がちゃんと回せるわけもなく、見事に洗面所が洪水状態に陥ってしまった。

本当に、もう、最悪だ、私。

「…家事は全部俺がやるって言ったやん」

溜め息混じりのその言葉に、ぐっと息が詰まる。ああ、さすがのレトルトも呆れるよね、こんな、洗濯ひとつ回せない奴。

「ほんとに、ごめんなさい」

じわじわ溢れる涙で、視界が歪む。また沈黙になりかけたとき、レトルトは私の隣を指さした。

「…そこのタオル、2枚取ってくれる？」

言われた通りに隣に積んであったタオルを渡す。

掃除、するのかな。私もタオル取った方がいいのだろうか。

そんなことを考えていると、

「…っ！」

急に、視界が真っ暗になる。

視界を塞いだ物に触れると、それはタオルだった。先程、私がレトルトに渡したはずの。

「ちょっとだけね、俺も怒ってる」

言ってることと矛盾している、なんだか高揚感の滲む声色で、レトルトは私の両手をもう1枚のタオルで縛り、いつもより乱暴なキスをする。

「ちょ、まって」
「やーだ。可愛い、YOU」

「…レトルトの方が、可愛い」

不意をついて出た言葉に、ピタリ、とレトルトの手が止まる。

あ、やばい。

思ったときにはもう遅い。嫌な予感がする。

「…、う、わぁっ！」

背中に衝撃が走る。何も見えないが、確実に押し倒された。そして、首にキスを落とされた。

鎖骨や、ほっぺや、額にまでキスをされる。そしてそのまま、鎖骨の下へ手を伸ばす。

「そんなこと言う余裕なくなるくらいに、いじめてあげようか？」

急に耳元で囁かれ、ビクッ、と体が跳ねる。

お掃除よりも、お仕置きが先やな、と呟いたレトルトは、きっとこのタオルの向こうで、楽しげに笑っているのだろう。

*

器用なレトさん編。