【転スラ】自由気ままなあなたは、 (ページ23)

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２３.第１５話「帰還」ページ23

【リムル視点】

報告会が終わり、俺は全自動魔法発動機の試作品を見せてもらっていた。ベスターやカイジンらの力作である。
街道の石畳にはめ込まれており、これに魔素を込めれば対魔結界なんかも張れるそうだ。
これを街道の定点に設置していけば、より安全になるだろう。祭りまでに安全対策は万全にしておかないとな…

カイジン「しかもこいつには魔素集積装置が組み込まれているんだ。つまり、魔都周辺に限ればエネルギーには事欠かねぇ」

魔素濃度を下げた上に結界まで張れるとは…、素晴らしい！素敵！
強すぎる魔素は、人間にはもちろん魔物にも毒だからな………だだ漏れだったあの頃を思い出す…恥ずかしい…

ヴェルドラ「クァーッハッハッハ！
それが完成すれば、我も好き放題に妖気(オーラ)を解放できるのだな！」

カイジン「それはさすがに容量ぱんぱんっていうか………」

リムル「出来ねーよ馬鹿野郎！この国の大半の者が死.んでしまうわ！！」

ヴェルドラ「いやしかし、我もそろそろ疲れて…」

リムル「我慢しなさい」

ヴェルドラ「うぉおぉ………」

ディアブロ「しかしリムル様、ヴェルドラ様のように完璧に妖気(オーラ)を抑え込むのは至難の業です。
もちろんそれはA様すらも頭を抱える問題でして………」

リムル「え、そうなのか？というか、なんでココにいるのキミ…」

ディアブロ「それこそ桁違いの魔素量ですので、維持するのは大変かと…」

ヴェルドラ「もっと言ってやってくれディアブロよ！」

…なるほど、
俺は暴食之王(ベルゼビュート)の“胃袋”に押し込んでるから、あんまり意識してなかったけど、ずっと我慢を強いていては大惨事になりかねない…
もし何かのはずみにドカンといっちゃえば、周辺は死の大地になり、暴風大妖渦(カリュブディス)級の化け物が空を覆うディストピア………

リムル「なるほど…、確かに邪竜(・・)だわ」

ヴェルドラ「あんまりではないか！？」

リムル「…そういえば、Aはどうやって魔素の維持を…
A「私がどうかした？」
うわぁっ！？」

………マジで心臓に悪いからやめてほしいんですけど。それより、もう帰ってきたのか…

リムル「A、おかえ…」
ディアブロ「おかえりなさいAｯｯ！！」

A「……………、」

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文字数制限のため、次話に続きます。