Knightsのプロデューサーは忙しい (ページ16)

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NO.14 ページ16

会場に着き

スタッフ専用通路からライブが始まっている所まで向かう

少しずつ大きくなって行く音楽

今歌われているのはUNDEAD

1番後ろからだけど見守りたい気持ちがある

『ｯ､!!嘘、』

後ろの通路に着くと、

何故ここにいるのか

どうして夢ノ咲に居るのか

何故彼がいるのか

昔の記憶が一気に蘇った

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

月永｢A〜｣

『何？』

月永｢新曲出来たんだ！｣

『まだそんなに歌上手くないのにライブできる？』

月永｢これからチェスはもっと！もっーと！良くなるぞ…！瀬名は歌声が完璧だからあとはリズムとかだな！あいつは＿＿＿｣

自分を褒めるのでは無く他人を褒める

レオは昔からそんな奴だった

何でこんなに褒めることが出来るのだろう

"まだそこ直ってないから直して"

"ほら！またなってるよ"

私は昔から人を褒めるのは苦手と言うか、出来なかった

多分自分より上に行かれるのが嫌だったんだろう

学年が上がるにつれて、自分はどんどん置いていかれた

そしてついに精神が狂い一時期不登校になったこともあった

夢ノ咲に来てその日常は変わった

レオやなっちゃん、セナっちにも他にも色んな人に出会って私の日常は楽しくなった

だから好きだったのに

その日常が好きだったのに

その日常は1人の男によって崩された

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

そしてその男が目の前にいる

『な､､何で､､何であんたが？』

声が震えてしまっている

こうやっていつも弱くなる

あの時を思い出してしまう

こんな自分が

"大っ嫌い"

天祥院｢やぁ♪A｣

『……入院は？』

天祥院｢体調が優れてたから来たんだ。『Trickstar』だっけ？初ライブだからね。折角だし見ようと思って｣

『あんた、何か企んでる訳じゃないでしょうね？』

英智を睨みつける

天祥院｢僕が入院してる時と態度が全然違うね、あの時の事思い出したの？やっぱりfineに来てる方が良かったんじゃないかな？｣

『もしあんたが今の私にまたその様な事を言うのなら、その時は絶対に討伐してやるから』

お互い睨み合い

その間もライブはどんどん進んでいく

『あんたがレオにした事、私はまだ許してない。それだけは覚えておいて』

天祥院｢本当にAは強くなったね。僕のことほんとに討伐できるかな？｣

クスクスと笑う英智

そしてライブは紅月へと変わっていった＿＿＿