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泣きつかれたのか寝てしまった小さい子は、すばるの肩に寄りかかってて。
そっか、身動き取れなくなっちゃったんだ笑
これは、いくらなんでも動けないか…。

そっとすばるとそのこの間に手を入れて、すばるを開放してあげる。
代わりに私がベンチに座って、小さい子を膝枕の状態に寝かせて、着てたパーカーをかけてあげた。

間の離れたベンチに腰掛けて、タバコを吸うすばる。
煙がこっちに来ないように、考えてくれたんだなって嬉しくなる。

「なんか、ごめんな。」

「んーん、事情が事情なんだからしょうがないよ。これが遊んでたーとかなら、晩御飯はお預けだったけどね笑」

「いや、それもやねんけど。」

「ん?どした?」

「考えてみたら俺、Aんとこ転がり込んで、紐みたいな生活しとって。何かあれば、こうして今みたくAが守ってくれて…。
楽ばっか、しとるなぁって思って。」

すばるの目線の先には、夕焼けが輝いてて。
なんか、MVとかみたいだなって。
そこだけ違う世界のように思えた。
私とは、絶対的に交わるはずのない世界。

「俺さ、ちゃんとするわ。
ちゃんと、お前と対等に向き合えるように。
ちょっと時間かかるかもしらんけど、お前の事くらい俺が守れるように。」

なんや恥ずかしいな、なんて笑うすばるをぼんやり、見ていることしかできなかった。

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ことりーぬ(プロフ) - ∞りっちゃん∞さん» コメントありがとうございます!いいとこに気づいてくださいました!今回出てきた方もどうなるのか、シリーズを楽しみにしてください! (2015年11月14日 16時) (レス) id: 466d89bbb0 (このIDを非表示/違反報告)
∞りっちゃん∞(プロフ) - 前回のお話と少しつながってる部分があって素敵です。更新頑張って下さい (2015年11月14日 14時) (レス) id: a0d9c12414 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ことりーぬ | 作成日時:2015年11月12日 16時

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