【鬼滅の刃】甘い言葉に誰もが堕ちてゆく【男主】

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勝負は一瞬だった


「神の呼吸 陸の型 タルタロス」


Aが恐ろしい幻覚を見せる呼吸を使い、皆が戦闘不能になった

いや、正確には不死川だけはまだ呼吸を受けていなかったが共に戦っていた仲間が一瞬でやられ
その目は光が消え絶望をしていた


『無惨終わったよ』


「おい、アイツがまだだ
しかもまだ誰も殺してない。どういうことだ」


『殺したら鮮度が落ちるでしょ？
誰から食べるか決めてないし…それにあの目はもう襲って来ないよ』


「…そうだな」


『さあ、祝杯を』


「ああ」


Aは無惨に口付けをしに近くによる


『無惨…』


触れ合うまであと数cm…数mm…


『神の呼吸 拾ノ型 ヘーリオス』


「！！」


Aの日輪刀が太陽の光に包まれ
その刀で鬼舞辻の頸を撥ねるべく振りかざす

が寸でのところで躱されてしまう


「貴様…っ！」


『やっぱり頸はダメか…
でも逃がしはしない！！』


思い切り鬼舞辻の腹部に刀を突き刺す


「あ"あ"っ
なぜ…お前の本心は…ちゃんと…」
(聞いていた…常に警戒していた…なのに何故私は斬られた…！)


『やっぱり読んでたんだね
でもさ、心を隠すなんて俺には簡単なんだよ…』
(物心ついた時からずっと隠していたのだから)


「っだが残念だったな
こんな傷じゃ私は死なない
死ぬのはお前だけだ」


鬼舞辻から血を更に分けて貰っていたためAは太陽光への免疫が無くなっていた


『そうだね
でも無惨も暫くは動けないでしょ？』


「それがどうし…っ！まさか！」


『実弥…無惨を…殺せ！』


(そうゆうことかよ…！)
「風の呼吸 壱ノ型 塵旋風・削ぎ！」


不死川が竜巻状の旋風を起こしながら突進し鬼舞辻の頸を斬った


「ｶﾞﾊｯく…そ……わ、たしは…完璧…な…」


『無惨…完璧じゃなくていいんだ…
もう休もう…』


「……」


『俺が一緒にいる
だから罪を償おう』


言葉が届いたのか少し頬を緩め鬼舞辻は砂となって消えた


「っA！」


『ありがとう…斬ってくれて
それから…ごめんね…裏切って』


「そんな事はもういい！！それより…」


『皆じきに目が覚めるはずだよ…
皆に謝っておいて…くれるかな
俺は…もう…』


「っ死ぬなよォ…死ぬなァ！」


『ごめんね…
鬼は…まだいる…頼んだよ…』


「っっうあああああああああああ！！」




天門 A
鬼舞辻無惨を追い詰めた後殉職

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