遥かなる未来へ～～～１ (ページ2)

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２：こたつページ2

グループで連載を持っている雑誌の、今月のページを担当するのが二人ということで、郊外のハウススタジオへやってきた。

「なんかここ来るの、久しぶりだー」

「そうだね。最近スタジオが多かったから」

「大野さん、櫻井さん、お疲れ様です～！早速で申し訳ないんですが、着替えの方お願いしていいですか？」

「ほーい。」

二人は控室にスタイリストが用意してくれた衣装を眺めた。

それぞれに合わせて若干雰囲気や色など変えて、数種類ずつの衣装が吊るしてある。

「今日はお天気がいまいちなので、お二人ともこちらの明るい方がいいんじゃないかと思うんですが？」

「んー、そうだね・・・智くん、どうする？」

「どれでもいいよ。翔くん、決めて？」

「んー・・・じゃぁ、お勧めのにこれとこれ、合わせたらどうかな？」

「くすくす・・・」

「ん？なに？」

「すいません＾＾お二人のときって、いつも櫻井さんが大野さんのを決められますよね？」

「(苦笑)仲いいんですねぇ…でしょ？いつも言われ…」

「あ、いえ・・・いや、それもそうなんですけど…」

「？違うの？」

「大野さんて櫻井さんのこと、すっごい信頼されてるんだなー…って思って。」

「！」

スタイリストのまさかの言葉に、櫻井が意外なくらい反応してしまった。

普段仕切り役をこなし、どんなハプニングにも冷静に対処できるはずの櫻井だが

自分のこと、しかも大野がらみだとまったく冷静ではいられないようだ。

「おいら、そういうの苦手だからさ。着ろって言われたのを着てたら、楽じゃん＾＾」

「ふふ、智君はそう言うと思ってた＾＾」

「・・・ダブルパーカーは断るけど。」

櫻井撃沈★

＿＿＿＿＿

「今日は自宅のリビングでこたつでくつろぐ、がコンセプトです」

「わ、こたつ！なんか久しぶりだなぁ」

「猫がいるよ」

「お二人で猫と遊んだり、ミカン食べたり、ご自宅にいるつもりでリラックスなさってください。」

二人がなるべく素に近い表情を出せるよう、最小限のカメラスタッフだけを残して、他の取材スタッフは退室した。

少し離れて撮影をしているほんの数人のスタッフがいるだけの室内で、ポチポチと話をしていると

本当に自宅で二人で昼下がりを過ごしているような錯覚に陥りそうだった。