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ー41ー ページ42

莉犬side

「おはよう」

いつも通りるぅとくんと挨拶

「ほはよ」

俺は歯ブラシを咥えながら言う

るぅとくんの目元は腫れていて、昨日泣いた事が伺える

『おはようっ!莉犬さん』

るぅとくんの後ろからひょこっと顔を出す彼女は、いつも通り可愛らしい

「おはよう」

僕は彼女に微笑む

すると彼女も微笑んだ

ドキッと胸が鳴る

あーあ。バカだな、俺

人の嫁さんにきゅんってきちゃったよ

最初からそうだっけ?

ウインク出来なかった時も、内緒ですって言ってた時も

ほんっと魔性の女だな

んで、それを意図も簡単に落とするぅとくん

この二人…次元が違うよ…

俺は心の中で呆れ笑いをした



『るぅとさんっ!』

「ん?なぁに?」

『すぅき!』

「…!」

「僕もだよ」

そんな会話が目の前で繰り広げられる

すると、隣で「はぁ…」とため息が聞こえた

僕は隣を見る

そこには、ころちゃんがAちゃんを見つめてはため息をついていた

「ころちゃん」

「わあああああっ!り、莉犬くん!」

驚きすぎじゃない?

ちょっと傷つくんだけど…

「なに?」

「んーん。ずっとAちゃん見てるなぁって」

俺はからかうように言った

「み、見てねーし」

「そうなんだ。俺はずーっと見てた、Aちゃんの事」

そう言うと、ころちゃんは「え?」と驚いた声を出す

「いつか俺の物にならないかなーって」

「そんなの…莉犬くんが正直に言ったら…僕嘘つけないじゃん」

ころちゃんは少し悩んで、口を開いた

「…僕もね、Aちゃんの事好きなんだ」

「やっぱり」

「だけどね、好きだから。だから幸せになってほしいの」

ころちゃんはどこか優しい目をしていた

二人を暖かく見守るような

「僕に勝ち目なんてないから」

「…そうだね。俺にもないよ」

俺は今にも泣きそうなころちゃんの肩に手を乗せる

「どーする?お酒でも飲む?」

「…飲む」

今は夕方

夜にはちょうど酔っぱらってるだろう

今夜は楽しく過ごそう

何もかも忘れるくらいに

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ちさの(プロフ) - 急にすいません!前作のさとみくんところんくんの作品のパスワードを教えて頂けると幸いです!数年前に主の作品閲覧してとても素敵で読み返したくて連絡しました!お返事あるとうれしいです! (2月4日 13時) (レス) id: 41329be7f2 (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ(プロフ) - 関係ないことすみません。ころん君作品の「うちの秘書(彼女)が愛おしい」のパスワードを教えて頂けると幸いです。すみません (10月28日 20時) (レス) id: bc3ef18ba1 (このIDを非表示/違反報告)
みれー(プロフ) - 何故かすごい場違いに遠井ちゃんのドレス姿想像して悶えてた私とは。 (2021年4月7日 1時) (レス) id: 1a09ad4f7d (このIDを非表示/違反報告)
くらげ@低浮上(プロフ) - 突然コメントすいません(汗)3週目です!るぅとくんも良いけどころんくん版も見てみたくなる。。。( (2020年9月5日 9時) (レス) id: 3b0784c8a4 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 遠井さんとあおいちゃん幸せそうww羨ましいww (2020年8月16日 11時) (レス) id: a29804fdb2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぺろん | 作成日時:2020年3月27日 20時

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