ー39ー ページ40
Aside
「っ…ね…めんね…」
誰かのすすり泣く声に目が覚める
見上げるとるぅとさんが、隣で私の頭を撫でながら泣いていた
「ごめんねっ…」
彼は私が起きた事に気付いてないらしい
『んぇ…るぅとさん…?』
彼は私の声に気づいたのか、ぱっと顔を上げた
「A…っ!」
私はむくりと起き上がって、彼の涙を拭う
『どうしたの』
彼は泣きながら話してくれた
『私のお母さんを…?』
「っ…うん」
何も言葉が出ない
「ごめん。ごめんねっ」
「もう嫌ってくれたっていいんだよ。ほっぺ叩いてくれたっていいんだよ」
彼は泣きながら頬を出す
『…ならないよ、!ほっぺだって叩かない』
「いや、叩いてよ」
『叩かないっ、』
「叩いてよ!じゃなきゃAだけ傷つくみたいじゃん!」
るぅとさんドMみたいだよ!?
『じゃ、じゃあ、失礼します』
私が手を彼の頬に近づける
彼はきゅっと目をつぶる
私は微笑んで彼の唇にキスする
彼は「へ?」と間抜けな声を出した
『ふふっ!るぅとさんかわいーっ!』
彼は泣きながら笑った
「んもぅ!Aのばかぁ」
るぅとさんのゴツゴツした手が私の頬を包む
『えへへっ…』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
るぅとside
彼女は僕を嫌わなかった
なんでこんな仕事してるんだ!って
さすがに私の親殺 すなんて酷い!って言われなかった
『るぅとさんっ!』
「ん?」
『別にいいんですよ』
「…」
『お母さん居なくなっても』
だめだよ
それじゃだめなんだよ
『だって、もともと居なかったみたいなもんだし』
眉を下げながら笑う彼女は少し苦しそうだった
ごめん。ごめんね
なんど謝ればいいんだろう
ねぇ、僕がそんな風に笑わせちゃった?
言わなきゃよかった?
そんな事考えて、また涙が溢れる
『るぅとさん、泣かないで』
彼女は僕の涙を拭ってくれる
「無理だよ」
「Aが笑うんだもん」
僕のわがまま
彼女は『だってるぅとさんが笑顔が似合うって言ってくれたから!』と笑う
「あははっ!そうだね、僕が言ったんだもねぇ」
彼女といると、涙も笑顔に変わる
君は魔法使いだね
1254人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「すとぷり」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちさの(プロフ) - 急にすいません!前作のさとみくんところんくんの作品のパスワードを教えて頂けると幸いです!数年前に主の作品閲覧してとても素敵で読み返したくて連絡しました!お返事あるとうれしいです! (2月4日 13時) (レス) id: 41329be7f2 (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ(プロフ) - 関係ないことすみません。ころん君作品の「うちの秘書(彼女)が愛おしい」のパスワードを教えて頂けると幸いです。すみません (10月28日 20時) (レス) id: bc3ef18ba1 (このIDを非表示/違反報告)
みれー(プロフ) - 何故かすごい場違いに遠井ちゃんのドレス姿想像して悶えてた私とは。 (2021年4月7日 1時) (レス) id: 1a09ad4f7d (このIDを非表示/違反報告)
くらげ@低浮上(プロフ) - 突然コメントすいません(汗)3週目です!るぅとくんも良いけどころんくん版も見てみたくなる。。。( (2020年9月5日 9時) (レス) id: 3b0784c8a4 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 遠井さんとあおいちゃん幸せそうww羨ましいww (2020年8月16日 11時) (レス) id: a29804fdb2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぺろん | 作成日時:2020年3月27日 20時