若頭に愛されています【るぅと】

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Aside

夜中誰かの話し声で目が覚めた

るぅとさんは居なくて、でも声は聞こえた

声のする方へ音をたてないように近づく

「…何もなかったよ。」

「そっか、報告ありがと」

6人の声が聞こえる

会議中とか…？

中央の部屋で話し合っていて、ふすまを少しあけて覗く

すると皆がクスクスと笑った

何か面白いこと話してたのかな…

んー気になる…！

「夜更かしお嬢さんが会議を覗いてるよ」

クスクス笑いながら、るぅとさんが言う

「バレないと思ったのかな？w」

莉犬さんの可愛らしい声

そして、さとみさんの独特な笑い声が聞こえる

ば、ばれてた…！

「ほら、Aおいで？」

るぅとさんがクルッと振り向いて、手を差しのべる

『ん…』

私はその手を取って、彼のもとへ行く

るぅとさんの膝に乗ると、きゅっとお腹に手を回してくれた



『なんのお話してたの？』

「報告会だよ、今日の」

私の質問に、ころんさんが答えてくれた

『あ、私聞いちゃダメなやつじゃ…』

「もう終わったから大丈夫やで？」

いつもの関西弁のジェルさん

「ごめんね？うるさかったかな…？」

ななもりさんが申し訳なさそうに眉を下げて言う

『あ！いや、全然！たまたま目が覚めちゃっただけで…』

「そっかぁ、それなら良かった」

ニコッと優しく微笑むななもりさん

この場の空気が温かくなるのを感じた

「A寝癖ぴょんってしてる」

私のはねた髪の毛を触る、るぅとさん

そして、さとみさんが人を落としそうな笑顔で「ほんとだ、可愛い」と言った

その柔らかい微笑みに、グラッときた

「ちょっとさとみく〜ん？僕のA落とさないでくださいよ〜？」

少しむすっとした声でるぅとさんが言う

そして、強く抱き締める

『るぅとさんっ、お腹撫でないでくださいよぉ…。眠たくなりますよ…』

撫で方が優しいから、尚更眠くなる

「Aって眠たいと喋るテンポ遅くなるよね。そーゆーとこ好き」

さらっと好きって言った！？

る、るぅとさんからしたら普通なの…！？

む、むり。恥ずかしいよ

自分でも分かるくらい顔が赤くなる

「Aちゃん林檎〜！w」

ころんさんにからかわれて、るぅとさんが「ちょっところちゃん！」と言って

いつも通りの絡み

私はこの絡みが結構好きだったりする

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