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るぅとside


「どういうつもり…?」

後少し近づいたら唇が触れる

それくらいの距離

彼女は、目に少し涙を溜めた

ぷるぷるしていて、多分泣くのを堪えているのだろう

怖がらせたのは分かってるけど、気持ちを抑えられない

すると彼女が口を開いた

『私っ、るぅとさんのお嫁さんになるのにふさわしくないんです』

『芋女だし、今までの彼氏にも、「お前と居たら兄妹だと思われる」って言われるほど童顔だしっ!きっと、るぅとさんがお仕事出掛けるの不安でたまらなっ…!』

僕は彼女の発言を否定するようにキスをした

唾液と唾液の絡まる音が耳に響く

離すと、舌と舌は銀の糸で繋がれていた

「Aちゃんが芋女なんて誰が決めたの」

彼女は、ぽーっと垂れ下がった目で僕を見つめる

「僕はAちゃんが童顔だって構わない。だってその愛らしい顔も好きだから」

「…仕事を不安に思われるのは仕方ないよ。だけど、毎日君の元に帰ってこれば安心するはずだよ。」

彼女は、押さえつけていた僕の手を振り払った

そして僕を抱きしめた

「ちょっと…顔見えない」

『み、見ないでくださいっ…涙でぐちゃぐちゃだからぁっ』

泣き顔…?それは見たい!

という謎衝動で、彼女の手を外した

彼女の目からはぽろぽろ涙が溢れてて、泣いてると本当に幼い

『っみないでって…言ったじゃないですかぁ』

「やだ。見たい」

「Aちゃんの表情、全部見たい。全部知りたい」

僕は彼女の頬につたった涙をすくった

彼女はすんっと鼻をすすると

『もう泣き止みました』

と言った

でもまだ目は真っ赤で、きゅっと下唇を噛んでいる

泣き止んでないのに…

「ねぇ、返事くれないの?」

『すきです、大好きなんですっ、!』

僕が手を広げると、そっと近づいて

とんっと僕の胸に頭を置いた

バッって飛び付いてこないところが彼女らしい

そんな事を思いながら、彼女を優しく抱きしめる

「もうこのまま離れたくない」

僕の言った一言に、彼女はくすっと笑った

「まだ、離さないでください」

甘い沼にズブズブと引き込まれていく

これは危険な香りだ


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ちさの(プロフ) - 急にすいません!前作のさとみくんところんくんの作品のパスワードを教えて頂けると幸いです!数年前に主の作品閲覧してとても素敵で読み返したくて連絡しました!お返事あるとうれしいです! (2月4日 13時) (レス) id: 41329be7f2 (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ(プロフ) - 関係ないことすみません。ころん君作品の「うちの秘書(彼女)が愛おしい」のパスワードを教えて頂けると幸いです。すみません (10月28日 20時) (レス) id: bc3ef18ba1 (このIDを非表示/違反報告)
みれー(プロフ) - 何故かすごい場違いに遠井ちゃんのドレス姿想像して悶えてた私とは。 (2021年4月7日 1時) (レス) id: 1a09ad4f7d (このIDを非表示/違反報告)
くらげ@低浮上(プロフ) - 突然コメントすいません(汗)3週目です!るぅとくんも良いけどころんくん版も見てみたくなる。。。( (2020年9月5日 9時) (レス) id: 3b0784c8a4 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 遠井さんとあおいちゃん幸せそうww羨ましいww (2020年8月16日 11時) (レス) id: a29804fdb2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぺろん | 作成日時:2020年3月27日 20時

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