若頭に愛されています【るぅと】

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るぅとside

「ん、ちょっと頬張りすぎ」

頬の中ぱんぱんに、焼き鮭を詰め込む彼女

ハムスターみたいで可愛い

『おいひぃーっ！』

「分かったからw」

小さい子のように頬張って、もぐもぐと口を動かす

本当に美味しそうに食べるなぁ

ごくんと飲み込んでは、お箸を持って何を食べようか悩んでいるA

サラダに箸を伸ばして、野菜を食べる

僕は彼女の口元についたドレッシングを取ってあげる

『ありがとぉ』

僕の方を見つめてへらっと笑う彼女

あぁ、だめだ

彼女を見てたら、見惚れてご飯が進まないや



『あかねさん！』

「ん？どうしたの？」

『なんか可愛い髪型とかってないですかね…？』

彼女は自分の髪の毛を持って、『うぅ…』と唸る

そして、『髪型変えたら…』まで聞こえて

少し二人が話した後、二人でどこかへ行ってしまった

すると、「るぅとー」

さとみくんとジェルくんが僕を呼ぶ

「なぁに」

「一緒にお菓子作らね？」

乙女かな？w

さとみくんが僕の肩を組んでくる

「えぇ…」

僕は曖昧な返事を返す

さとみくんは「なぁなぁなぁなぁ」と言ってくる

するとジェルくんが、「Aちゃんとあかねにプレゼントせぇへん？」と提案

「んぅ…Aのためなら…」

彼女の事だって言われたら素直になってしまう僕は案外単純だ



「さとみくん、これであってる？」

僕は、さっき混ぜたボウルを見せる

「おう！あってるぜ、るぅと手先器用だな」

さとみくんに誉められ、僕の頬は緩む

今は、なんだっけ？

ばっ、ばあむくうへん？

ってのを作ってる

こんなのの作り方知ってるなんて、さとみくんおしゃれさんだなぁ…

「なぁ！さとみこれどうや！」

ジェルくんがボウルを見せる

「ジェル、これは粉や！ほんとに混ぜたか！？」

「混ぜた！」

「はぁ…」とため息をつくさとみくん

「俺がやってあげるからw」

完成が楽しみだ

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