３２日目 ページ33
〜ザンザスside〜
「じゃあ元気でね」
ザン「あぁ…お前もな」
もう時間が来ちまった
“やっと”じゃない“もう”だ。
許されるならずっとココにいてほしかった
「なに辛気臭い顔してんのさ！
一生会えない訳じゃないんだよ？」
ザン「お前の舞台楽しみにしてるぞ」
そう言うと嬉しそうに笑うA
明るく笑ってるが何かを抱えてるのは超直感で分かる
コイツは今泣いてる
ザン「…」
「え…ちょ、ザンザス？」
ザン「今は仮面被ってねぇだろ」
頭を押さえそう言うとAは訳の分からない顔をしてる
説明不足だったな
ザン「俺の超直感なめんじゃねぇ。
泣いてんだろ」
「！」
ザン「いつまでも仮面被って閉じ籠ってんじゃねぇ。
気味わりぃぞ」
「ふ…はは…気味悪いって酷い」
笑ってんのか？
泣いてんのか？
「ははっ…ｸﾞｽｯ…ザンザスは凄いや！」
泣きながら笑うのもアリなんだな
ザン「たりめぇだ。俺を誰だと思ってやがる」
「ヴァリアーのボス…ザンザス！」
分かりきったこと言いやがった…
もっと感動すること言えよ
だがお前の本音が聞けて良かった。
「お世話になりました！
楽しい時間を私にくれてありがとう！！」
それはこっちの台詞だ
お前のお陰で気分がかなり良くなった
Aは再び仮面を着け俺から離れると一礼した
…時間だ
「本当にお世話になりました。
皆さんもお元気で…」
後ろにいる奴等も無言で頷いてる
ベルは泣いてやがる…情けねぇな
「これ私からの感謝の気持ち」
そう言いながら出したのは手より少し大きなクマのぬいぐるみ
「ちゃんと大切にしてね！」
ザン「！」
手首を少し回すとクマのぬいぐるみから花束に変わった
いつ見てもタネが分からない
Aは俺に花束を渡すと身軽に木に登り
無邪気に一回転する
「次はステージで会いましょう…では！」
羽織っていたマントで自分を覆うと花が上から大量に落ちてくる
それは雨よりも綺麗で見惚れてしまった。
そして視線をAに向けると既にAは姿を消していた。
場に残ったのは俺が持ってる“かすみそう”の花束と
空から落ちてきた“ホワイトレース”
ザン「花言葉は確か…」
ホワイトレースは“感謝”
かすみそうは“感謝・親切・清い心・切なる喜び・無邪気”
ザン「ハッ。それは俺が渡すべきもんだろうがカスが」
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真冬(プロフ) - 完結おめでとうございます！とても面白かったです。望みを言えば、続編とかあってほしいです(^q^) (2015年6月28日 16時) (
レス) id: f157971441 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 完結おめでとうございます！ すごく面白いです！！感動しました！ 続きを書いて欲しいくらいです！！ (2015年4月14日 19時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
りえ(プロフ) - 完結おめでとうございます！最後、感動しました！！ (2015年3月10日 23時) (レス) id: d3638d306c (このIDを非表示/違反報告)
一般ピーポー(ノ´∀｀*)(プロフ) - 完結おめでとうございます！本当におもしろかったです！お疲れ様でした！もっと続きを書いて欲しいな…なんて！まぁ欲しいのはほんとですが(汗お疲れ様でした！ (2015年3月10日 20時) (レス) id: d761a0992e (このIDを非表示/違反報告)
めろんそーだ☆(プロフ) - 完結オメです！いつも楽しんで読ませていただきました！ (2015年3月10日 16時) (レス) id: 2dd606d6b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうだい | 作成日時：2015年2月22日 21時
