偽りのないの笑顔を。【プロセカ】 (ページ27)

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主役になれたんだ。

でも、私が主役になったことに喜ぶ人は一人もいなかったけど、

嫌がった人は沢山いた。

その人気の子は、私と1番の中で、全然気にしてないって言ってたけど、

次の日、靴に画鋲入っててね。

教科書隠されてよく先生に怒られたっけな。

だれも話は聞いてくれなかったし、クラスで問題があったら全部私のせいにされる。

でも、ゆういつその人気の子だけが私に接してくれたの。

その子、いっつも私のせいでAが虐められちゃった。本当にごめんなさい。って

言ってるけど、急に主役になりたいなんて手を挙げた私が悪いと思ってるから、

気にしてなかった。

頑張って学校には行ってたんだけど、

本番の日、

クラスの気の強い子が、更衣室で私を壁に追いやって、首を締めてきた。』

司「…！」

『私が意識を失ったくらいのときに、その人気の子が入ってきたから、

ギリギリ生きてたらしいんだけど。

お兄ちゃん凄く心配しててね。

それから、人前に出ることが怖くなった。』

司「A…」

司視点

俺はAために何をしてやればいいんだ…

話してる途中で声が震えて来たり、涙目になってきたり、本当に辛かったのが伝わってくる。

『歌のこともあって、いまは寧々を避けちゃってるんだけど…

今日、昼休みいっしょにお弁当食べようって誘われたけど、怖くてここに逃げてきちゃった。』

司「…Aは、中学の頃の、その、人気の子のこと、気にしてないんだな？」

『うん。まったく。』

司「じゃあ、寧々も同じで、Aのこと、気にしてないんじゃないか？

だから、そんなに歌うのが怖い。人前に出るのが怖い。なんて気にしなくても…」

『でも…』

司「A…思うことがあったら言っていいからな」

『…歌いたいのに歌うのが辛いのは嫌だなって…わがまま言ってごめんね。』

司「…そうだ」

『…どうしたの？』

司「今度見せたいものがある！」

『見せるって、何を…』

司「それはその日まで秘密だ！」

『ふふっ…』

司「な、なんで笑うんだ〜！？」

『司くんはいつも通り元気だねぇ。
見てるこちらまで元気になれるよ。』

司「俺はスターだからな！！」
　
『…そろそろ戻ろうか。』

司「そうだな。」

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