なくなった声18 ページ18
チョロ松side
あのあとカラ松は鼻水を垂らしながらも泣き止んだ(パーカーにびっしょりといろいろな液体がついた。)
兄が僕に頼ってくれて嬉しかったって言うのは僕だけの秘密
チョ「カラ松、二人の様子見に行こう。服も取り替えたいし」
カラ「っあぁ。ズビッ。すまないなぁ、ぢょろまづ。グス」
チョ「もう、いいよ。ほら立って。いくよ」
そっと階段を登って二人がいるであろう部屋に向かえば十四松の泣いている声がきこえた
十四「っ、あぁ、や、だよ。にー、さん。一松、に、さん。うっ、あ"ぁ」
十四松が泣くのはとっても珍しいことで彼女の時以来だ。
気づかれないように襖を少しだけ開けると一松が十四松の背中を撫でていた
その顔はまさに兄の顔で。
そして十四松をひっぺ返したと思えば笑ってくれというかのようにぐいっと十四松の口角をあげた
十四松は一松の意志が伝わったのか笑った。
それに、つられたかのように一松も笑った
そんな二人をみて僕はとても綺麗だと思った。
カラ松も同じことを思ったのか
「美しいな」ってポツリと呟いていた
ずっとみていると一松と視線があった
チョ「っ!!」
それに十四松も気付いたのかぐるんと僕たちのいる方を向いて近付いてきた。
そしてスパーン!と襖が開けられた
十四「二人ともなにしてるのー?」
いつもの笑顔でさっきまで泣いていたとは思えないほど違和感のない笑顔だった
チョ「いや、あのえっと」
カラ「たっ、たたたまたまで。」
噛みすぎだよ!動揺してんのバレまくってるから!
すると一松は紙になにかかいて見せてきた
《気付かないとでも思った?最初から分かってたからね。僕の聴覚すごいから。》
チョ「あ、はい。ごめんなさい」
カラ「い、一松。あのもう喋りたくないのか?」
は?とでもいうかのような険しい表情をした
なんでそう思うんだ…?
あ、そうだ。なんで喋ってくれないんだろうか。
カラ松はきっと一松の声を聞きたいんだ
《あー、声のこと?もう薬切れちゃった。》
「「っえ?」」
カラ松と僕の声が重なった
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イエローフラワー(プロフ) - ゆうさん» 久しぶりのコメントでテンションがおかしくなっているので文章へんだったらごめんなさい笑 確かに速攻で一松のとこ行って「君に涙は似合わんぜ、baby」とか言ってあげたくなります!笑 続きも書けるように頑張りますっ! (2018年6月2日 18時) (レス) id: bd994368a7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 読みました!一松、泣かないで、っていってあげたい(笑)続きの更新頑張って下さい!!楽しみに待ってます♪ (2018年6月2日 18時) (レス) id: 4475cc425f (このIDを非表示/違反報告)
イエローフラワー(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます!誰かに面白いや頑張ってといわれると本当に嬉しいんですよ!暇があれば更新できるようにしたいです! (2018年3月19日 22時) (レス) id: bd994368a7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 合格おめでとうございます! 小説のほうも面白く見させてもらってます更新頑張ってください!!続き楽しみです (2018年3月19日 0時) (レス) id: 893b8177e2 (このIDを非表示/違反報告)
イエローフラワー(プロフ) - 魁瑠さん» ありがとうございます! (2018年3月17日 13時) (レス) id: bd994368a7 (このIDを非表示/違反報告)
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