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｢分かりました。でも、リコにだけ連絡させて下さい｣
そう言って腰に回されている手を引っ張るけどビクともしない
どうしたものか……
｢………怖い｣
ボソリと小さく呟かれた
あの強気なそらるさんからは考えられない言葉で、ぎょっとする
昨日あんなことがあったので、私は事件のことをすっこばしていたらしい
バカなのは私の方だった
離れようと手に力を入れていたのをやめて、そらるさんに全体重を預ける
首に手を回して抱きついた
互いに裸なのが恥ずかしいけれど、そらるさんが今にも消えてしまいそうで、それを阻止するためなら私の羞恥心を捨てることは容易い
｢大丈夫です。どこにも行きません。今日はそらるさんと一緒にいます。｣
何度か頭を撫でるとそらるさんの腕の力が弱まってきた
よく観察すると体も震えていたようで、指先が冷たい
｢すぐ戻ってくるので、携帯だけ取りに行かせて下さい｣
｢……一緒に行く｣
｢分かりました。一緒に行きましょう｣
そらるさんに腕を完全に掴まれた状態で起き上がる
っと言っても私たちは2人とも丸裸なので、目は合わせられない
｢取り敢えず、服を着ましょう｣
そらるさんも了承してくれたのか腕が離れた
私もベットから降りる
｢っーーー！？｣
ひぃーーー！腰が痛い！
立った瞬間のあまりの痛さに座り込みそうになる
まるでおばあちゃんのように腰を若干曲げながら床に散らばる下着と服を回収して着替えた
こりゃそもそも学校行けなかったなぁ……
着替え終えて、ベットの方を見ると服を着たそらるさんがぼーっと座っていた
いつも無気力だけど、ここまで無気力なことはない
それほど傷心しているのだろう
｢行きましょう｣
そう言うとそらるさんは、私の二の腕を掴んで立った
アヒルの子のように私に着いてくる
寝室のドアの前に放り投げてあったバックをさぐって携帯を取り出した
パッと画面をつけて時間を確認すると10時を過ぎていて、とっくに一限が始まっている時間だった
｢戻りましょう｣
そう言ってベッドまで戻って、2人してベットにあがりこむ
私が座るとそらるさんは疲れきったようにベットに倒れ込んだ
でも私の腰に手を回していて、離れない体勢をあらわにしている
大丈夫か聞こうと思うったけど、大丈夫なわけな無いのでやめた
当たり前のこと聞いたって仕方がない
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うみ(プロフ) - https://uranai.nosv.org/u.php/novel/pearl122636/ (2021年12月3日 0時) (
レス) id: 77005ad5b8 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - ああああさん» いえいえ、良かったです笑 (2020年10月28日 22時) (レス) id: ced046ff92 (このIDを非表示/違反報告)
ああああ - 読めました！本当にありがとうございます！(遅くなってすみません…) (2020年10月28日 21時) (レス) id: f63922dcd6 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - ああああさん» R表示でも無理なら……ウェブの方でURLを貼っていただく他ないようです泣すみません (2020年10月26日 20時) (レス) id: ced046ff92 (このIDを非表示/違反報告)
ああああ - あの、題名とURLどちらをコピペしても見れません…どうすればいいのでしょうか… (2020年10月26日 20時) (レス) id: f63922dcd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パール
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/pearl12261/
作成日時：2020年7月29日 16時
