【selly】道を間違えずに/after story

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｢私。今幸せ〜｣




｢“にぃさん、可愛いでしょ？
この頃は口も悪くないし、天使そのものだったね”｣



｢“これ写真撮ってもいい？”｣



｢“どーぞー”｣





ただいま妹さんにアルバムを見せてもらってる

齢5歳のsellyくんを撫で回すように眺めていた



女の子だ。まじ可愛すぎる。




ヨダレが出そうになるのを何とか堪えて、スマホをかざした




｢ご馳走様でした｣



｢“それどういう日本語？”｣




興味津々に妹さんが聞いてくるので、当てはまる韓国語を伝えた




｢“んははー、お兄さんが食べ物に見えてるの？あんなの食べられるところないでしょ”｣



｢“本当にそれは……。細すぎて”｣




｢“おい！”｣



｢“あ、バレた”｣と妹さんが子供のイタズラのように笑うので私も｢“来ちゃいましたね”｣と笑い返した



｢“あー、もう！お前たちそんなに仲良かったのかよ
あー、やられたァ”｣




｢んふふ、sellyの可愛い写真たくさん見せてもらった｣



｢“来るの遅かったね。彼女さんを放ってどっか行くからだよ”｣



｢“母さんがめっちゃ呼んでくんだよ”｣




sellyは私たちからアルバムを奪ってそれを一瞬見ると顔を歪めてからそれを閉じた




｢A、おいで｣



｢“うわ、出た。束縛彼氏！いいじゃん私もAさんとお話したい！”｣



｢“うるさい。日本語話せるようになってから言え”｣



｢“韓国語の勉強になるからいいんだよ、勉強しなくて”｣




ムスっとしたsellyにやれやれと頭を振るしかなかった
結局言えることがなくなったsellyは私の二の腕を掴み立たせると目で訴えてきた



オレといたいか、妹さんかを聞いてます？



｢なんかselly、実家に帰ってきてから子どもみたいだよ｣



もちろん可愛いという意味で
くすくすと笑ってしまう

黙りなsellyに流石にやりすぎたかと顔を上げれば｢“落ち着かないんだよ”｣と小さくボヤいた




｢おかしいの。sellyの家でしょ？｣



掴んでいた二の腕をゆっくり離して言ってしまうので、私からsellyの手を握った

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