【ras】魔王に魅せられた天才ハッカー

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｢家中家中家中!!80入ってる！｣



｢ブラハやりました｣



｢待ってべっパ来てるぅぅぅー！｣





｢あ、ごめん！ジブアーマー割ってるけどぉ……引きでいい！引きで！｣




渋谷ハルさんがダウンしてしまって、家からあわてて出たけど一瞬で渋谷ハルさんはバナーになってしまった





｢これぇ……飛ぶ？｣



｢ワンチャンあり。蘇生もう無理っしょ｣



｢分かりました、ここで飛びます｣



｢はいっ！｣




ウルトを吐いて、きなこさんがくっついたのを確認してから発動した


ちっさな円に鬼のような人達

これどこに行けばいいの！？





｢屋根上取り敢えず行きましょ！なるべくゆっくり降りて！｣



｢はい｣




渋谷ハルさんはきっと私の画面を見てくれて、それで指示を出してくれる

ありがたい。


こんな混みあった試合はもちろん初めてなので全く分からないのだ



家もコンテナも全部埋まってるってどういう状況だよ！！





｢あの家と、そこと真下とあそこでやりやってるパーティで全部だから｣



｢下潰す？｣



｢それいけるか？誰だろ、家の中｣



｢……私インファイトそんなに得意じゃないです｣



｢おけおけ、じゃやめよ。どうせ家中が先に出てくるから前のスナイパーにだけ注意して｣




もう怖すぎる
3角屋根の上でしゃがむけど、ロングボウがバコバコ飛んでくるし、訓練所で練習した弾除けを必死でやる




｢あそこ終わった！｣



｢行こ行こ！！アッシュのウルトで、あの岩取っちゃお｣



｢行きまぁーす！｣




きなこさんが最終エリアの真ん中の方にある岩の上にウルトをたいてくれたので私も直ぐに入る


マスティフ構えて、ダウンしてる2体を飛び越えガスおじを2人でぶん殴った





｢ナイスナイス！｣



｢まじでナイス！ここ取れたのはでかい！｣



｢わぁ、手が震えてエイムが｣



｢落ち着いて落ち着いて！あと2部隊どっちも家中だし、すぐ出てくるし、そこ狙い撃ちしちゃお｣



｢はいぃ｣



｢んははー、Aさん深呼吸、深呼吸しよ｣





もうプルっプルだ

渋谷ハルさんに言われた通り深呼吸するけど、あんま変わんない
カスタムチャンピオンかかってるとこんなに緊張すんのか

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