【ras】魔王に魅せられた天才ハッカー

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所謂ホワイトハッカー。


色んなプログラムを構築してそれを組み込んで、インターネットという網を守る仕事


昔からIQが高くて、天才児だ天才児だと大人にはもてはやされていた


でもできないこともたくさんあった

例えば運動。例えば団体行動。




他者に合わせる意味がわからないし、必要性を感じない
でも人を重んじないとこの社会では浮いてしまって、結局私はネットに逃げたわけだけど、それが功を奏したのか……



いつの間にやら業界の有名人




小さなゲーム会社でバイト感覚で建てたBANソフト
それが妙にハッカー達に刺さって、それ以来引き抜き引っこ抜かれのオンパレード


昔はお金が欲しかったから、オークションみたいに高くなる自分が楽しかった





そんなとき───




『これがっ！これが魔王の実力っ！！』





チーターで溢れかえっててやばいよ。とウワサのAPEX
同僚たちの間ではあそこでだけは仕事したくないで有名だった




私も別にゲームを救うことをモットーに生きてるんじゃないから、ふぅーん。程度にしか思ってなかった




でも日本のコミュニティではかなり人気のゲームで私の目にも勝手に入ってきたのだ




それが、最強で最恐のRas




目を奪われた。
バッタンバッタン。人数とか武器とか地形とか

そんなん関係ないんだ、彼は



彼は本当に最強なんだ





｢Ras……｣





私が初めて彼から与えられたのは感動だった

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