【selly】道を間違えずに進めたら良かったのに。2

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｢だからなに？｣



｢sellyの女になりたい｣



ばっと顔をあげれば間近にsellyの顔があって、彼は笑っていた

さっきまで何でもなかったあれこれが急に特別な感じがして、sellyのすべすべの肌を触ってみる

なにとsellyの口が動いて、私は首を振ってまた自分の頬をsellyの体に押し付けた





｢明日、行くのやめるの？｣



｢はは、なに？寂しいの？

でも私…帰るよ。帰らなきゃ……学校あるし｣



｢あぁ、ぇー、大学の｣



｢そう｣


｢楽しいの、それ｣



｢好きじゃないけど、でも卒業したいから行かなきゃ｣






私は最後に一呼吸してsellyを堪能してから体を離した

正座して好きな人の顔を見る




｢sellyの女になりたいけど、韓国と日本じゃ遠いね｣


｢いや、もうオレのだから。遠いのとか知らねぇ｣



｢寂しいよ？｣





黙り込むsellyに私は目をつぶった

まだ大学2年生だ。卒業まであと2年もあって、学校があったらそう簡単に韓国には来れないし、仕事が始まったらもっと行けなくなる



sellyだってチームメイトと練習しないとだろうし、韓国は離れられないんだろうな……




｢待て、どこ行くの｣




いつまでも玄関で話し込んでるわけにもいかないと思い立ち上がろうとすると、sellyに腕を掴まれた
リビングだよ。と応えると苦い顔をされる



でもsellyも立って結局2人で靴を脱いで家に上がった

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