【selly】道を間違えずに進めたら良かったのに。2

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｢あ…、Rasさん｣



｢もしもしー｣



｢すごい、もしもしも知ってるんですね｣



｢ははっ、俺アニメ好きなんですよ｣




いや好きなのとそれを覚えるのとでは話が違うって
すごいよ




結局唯一連絡先を持ってるのはRasさんだ
SwitchのRasさんとパソコンの私とでゲームをするのに携帯で連絡しながらやっていたから交換したのだ





｢今大丈夫ですか？｣



｢休憩中っす。大丈夫ですよー｣



｢良かった。あのですね、sellyにプレゼントを買いたくて、そのお世話になったからその粗品的な｣




｢あー、はいはい。彼女になったんですか？｣



｢何の話ですか……なってません。そもそもsellyさんをそういう目で見てないですから
sellyさんは恩人であって、それにそんな感情持って居候なんてできませんって｣




うわぁ…となぜかおかしな反応が返ってきた

何その反応……



そりゃsellyはいい人だけど、恩人なのに色目使うのやばすぎでしょ
もう私からしたら頭上がんない相手なわけだし




｢オレ、いいお店知ってますよ。sellyアクセサリー欲しいんじゃないですか？｣



｢え、そうなの？指輪とかサイズわかんないし、ピアスとか？｣



｢そうそう。欲しがってますよ、あの人｣



｢それはありがたい情報！｣





こんなピンポイントでこれというものがあるなんて、悩む過程が何段かすっ飛んでありがたい


Rasさんが今流行りのお店とやらを教えてくれるので、忘れないように携帯にメモをした




｢ありがとうございます。本当に助かりました｣



｢いいえー｣



｢じゃまた｣



｢はい、ゲーム一緒にやりましょう｣



｢下手でよければ｣




教えますよぉーと言ってくれるRasさんがもう天使にしか見えない
いや神か


全力のありがとうございます。を差し上げて電話を切った



さすがチームメイト。
sellyのことをよく分かってらっしゃいますね





私はRasさんに教えてもらったお店に、地図を見ながら向かった

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