【selly】道を間違えずに進めたら良かったのに。2

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今日は大会の練習だ。と言ってsellyはゲーム部屋にタンブラーひとつ持ってこもっていった


毎日欠かさずsellyはAPEXしてるけど、本当に凄いな……
少しやっただけで私は体がバキバキだよ




まぁそういうことで私は今日なんの予定もなく、1人なのである




｢あ、そうだ｣




お土産買わなきゃ



大学の友達にお使いを頼まれているものもあるし、お土産も買いたい
どうせなら今日時間あるし買いに行っちゃおう





もうselly始まっちゃったかな……




さすがに勝手に出ていくのは心配させてしまうので、静かにゲーム部屋を開けて中を覗く


sellyの韓国語が聞こえてきて、もう既に誰かと通話しているみたいだった





……やめとこ。大会って言ってたし、sellyにとっての仕事だもんね




書き置きだけしておこうと、紙とボールペンを用意して平仮名だけで文字を書いた





｢お土産を買いに駅のモールに行ってきます。
昼過ぎには戻りますっと｣





全部平仮名でむちゃくちゃ読みずらいけど、sellyが漢字読めなかったら書き置きの意味無くなるからね




よし。

sellyの家が都会でほんと良かったよ




コートとバックを手に持って意味ないけどなんとなく抜き足差し足で家を出た

閉まるドアを見てから、帰る時にはsellyが練習終えてもらわないと私鍵開けられないな…と思いつく



この自動で鍵が閉まってしまうドアは鍵を持っていない居候の私には開けられない




ま、お昼まで3時間だし、さすがにお昼ご飯食べる時に休憩くらいするよね
いくら大会の練習といえども






｢……するよね？｣

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